スクープ!そんな事でホイールの性能が大幅アップするのか |


始まりはミッドナイトエンデューロの時に投入しようとしたこの部品。バルブキャップの代わりに装着するだけで
芸術的に光ってくれて自転車の存在をアピールするには申し分ないと思われました。
ミッドナイトエンデューロは文字通り真夜中に走るレースです。
自分の存在をピットの仲間にアピールするためにうってつけと思われました。
しかし、結果的にはレースには使いませんでした。
理由はホイールバランスが崩れて高速域で自転車が大きく振動するからです。
部品の重量は21g。
たった21gかもしれませんが
遠心力が加わると自転車全体を振動させるほど、影響が大きいのです。
そこに目を付けたHN氏。
自転車のホイールもホイールバランスを取る事で性能アップ出来ないかというのです。
やってみる価値はありそうです。
いつもならマウンテンキャットのレストアをしていた土曜日の夜にやってみました。
持ち込んだのは15年くらい使用しているクロモリのトレック。もちろん完組ホイールなんて高価なものは使用していません。
ホイールバランスが崩れている可能性は大きいように思われます。
ここでホイールバランスについて少しだけ説明をします。
車の事に少し詳しい方なら分かると思うんですが、車のホイールは必ずホイールバランスをとります。
ホイールが高速で回転した時、
ホイールの重量に偏りがあるとホイールは振動します。
市街地を走っているだけなら問題は無いかもしれませんが
高速道路を走ると振動して、とても安心して走行できる状態ではなくなります。
そこでホイールの外周に鉛の重りを取り付けて振動しないように修正するのです。
自動車の世界では当たり前に行われていますが
自転車の世界では行われていませんよね。
本当に無視していいレベルなんでしょうか?
さすが臨時漕会のメカニックだけの事はあります。
目の付けどころがいいですね。
HN氏は作業の前にインターネットで調べていてくれました。
やっぱり、私達と同じ問題意識をもって取り組んでいた方はいたようで
その方の手法を参考にホイールバランスを取る事にします。
まず、ホイールの偏りを調べる作業に取り掛かります。
ホイールを手で回して回転が止まった個所を鉛筆で印をしておきます。
何回か回していると似たようなところで回転がとまります。

だいたい15cm幅の間でホイールの回転が止まります。という事は、この反対側にウエイトを取り付ければいいという事になります。
仮のウエイトとして
1円玉を使用しました。
1円玉を取り付けてホイールを回してみると
多少バラつきは広がったものの、
まだ、さっき印をいれた方向にとまります。
1円では軽いという事なので、もう1円増やしてみると
今度は別の所で止まります。
止まった反対側に、また1円を載せようと思ったんですがHN氏が1円と2円の間かもしれないというので
最終的にウエイトとして使用するつもりだった
ゴルフのクラブのバランスをとるウエイトを使用しました。
1枚2.1gのウエイトを切断して約1.7g位のウエイトを付けてみました。
すると、ホイールを手で回して止まる位置が見事にバラけてきました。
前輪のホイールの偏りは1.7gくらいだった事になります。
これでホイールバランスはとれました。
ウエイトを装着したホイールはこんな感じです。

一連の作業は文章にしてしまうと短いのですが
実際は根気のいる作業です。
手でホイールを回して止まる位置を確認する。
ただそれだけの繰り返しです。
マウンテンキャットのレストアの時は作業量が多くて忙しかったのに
今回は回るホイールを見つめるだけです。

要るのは時間だけ。
ひま~な時間が流れます。
後輪はスタンドを利用してホイールバランスをとりました。



結局、後輪は1.7gと0.3gのウエイトを2か所取り付けました。
a-elf「しかし、こんな軽いウエイト取り付けただけで効果あるんかいな?」
HN氏「40km越えたあたりから効果あるはずなんやけど・・・」
a-elf「手で回して静止する時間計ってみる?」
このトレックのホイールの性能ですが
HN氏がハブのグリスアップをする前は
手で回して静止するまで2分53秒かかっていました。
その後、ハブのグリスアップをする事で3分30秒まで長くなりました。
これがどのくらいのレベルかは分かりませんが
HN氏がこの自転車を手掛けるまでの最高記録は2分30秒でしたから
低いレベルではないと思います。
一番早く止まったホイールは1分30秒だったとか。
さて、ホイールバランスのとれた前輪を手で回して時間を計ってみます。
HN氏も私も今回は、あんまり期待していませんでした。
正直、トレックのホイールバランスの乱れが2g以下だったので
ホイールバランスとったところで
そんなに大きな変化は望めないだろうと・・・
3分30秒を少し上回ればたいしたもんだ、くらいな期待です。
HN氏「今回の作業は、おまけみたいなもんやな」
さて、実際のタイムはというと・・・
4分5秒!
さ、さ、35秒もアップしてる!
前回、2分53秒から3分30秒になって
氷の上を滑るような感覚になったのに、さらにそれを35秒も上回っています。
これって高級ホイールのレベルなんじゃありませんか?
(高級ホイールが何分回るか知りませんけど・・・)
HN氏「いい人柱やったわ!
さっそく俺の自転車にもやろ!」
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
2g以下のウエイトでこれだけ回転力が増すなんて!
しかも、技術も工具も要りません。
これってスクープじゃないでですか?
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私もやってみたくなりました。
まずはバランスを取ってから坂道を転がして比較してみたいなと思っています。
そして、この後のレポも楽しみですね~
ワクワクして待っています。
ハブのグリスアップの時、
何分回るか計っておいて良かったです。
今回ホイールバランスとったことで
どのくらい回転力が増したか数値で表現出来ましたからね。
古い自転車ですが、
もっと乗ってみようかなと思わせる結果でした。
TREKに乗った時の記録があればいいんですけど
サイコンが付いていないので無いんですよねぇ~
サイコン取り付けるとセンサー付けるじゃないですか。
すると、ホイールバランス、またくずれてしまうし・・・
どうしようかな。
たった1グラム程度のバランスでずいぶん変わるものだと驚きました!
ところで、私もこういう実験をするのですが、どうしたら実験時に手で回す時の力をすべて同じに出来るのかと悩みます・・・教えていただけないでしょうか?
何回か回して一番いいやつだったと思います。
けっこうバラつきは少なくて、
何度やっても3分30秒近くでした。
どのくらい回るか計る時って思いっきり回しますが
思ったより、同じような力になるようです。
50m走10秒で走る人が
8秒で走れたり12秒かかったりしないで
やっぱり10秒で走るのと同じかなぁ~
物事は多角的に見なくてはいけない、というのを実践された事と、大人の好奇心に拍手です!
購入した部品を取り付けて
自転車でもホイールバランスが崩れると
影響が大きいという事までは分かったんですが
だったらホイールバランスとってみたら?
という発想にはなかなかなりませんでした。
ホイールバランスとってみようと言い出したHN氏の功績です。
しかし・・・このところ大人の趣味って感じの僕達です。

