忘年会で自転車の原点を語る・・・なぜ自転車に乗るのか? |
クリスマス寒波のまっただ中をLSDをやったその夜、
臨時漕会の忘年会がありました。
今シーズン最高の寒さです。
酒飲んで体も心も暖めて語り合いましょう!
メンバーが揃ったところでHN氏が問いかけます。
おもむろに6人中3人の手が挙がりました。
この寒いのに走ってきたのは私だけかと思っていたら
HN氏とYKさんも走って来ていたんですね。
おバカさん♥
乾杯の後、宴会はクリスマス寒波の中走ってきたHN氏の話から始まりました。
雪がちらついていたとか、横風に飛ばされそうになったとか・・・
6人中3人も寒波の中走ってきたなんて優秀?かな?
6人中?
臨時漕会は5人じゃなかったっけ?
そう、今日から一人増えたのです。
HN氏が連れてきたサッカーやってる26歳。
そう、HN氏が一緒に走ってHN氏のアタックを潰したジュニア君です。
四十を超えたオッサンの集団の中に若者が一人。
新顔とあれば興味が湧かないはずがありません。
席が私の隣だったので、ちょっとばかり事情聴取しました。
「最近の若い人にとって自転車ってどう?人気出てきたかな?」
「いやぁ~そうでもないですねぇ~
自転車に興味のある人は少ないっすよぉ~
私みたいに興味のあるやつは変わってるんじゃないですかね」
(なるほど・・・私ら中年は健康のために自転車の世界に入る人が多くて
自転車の人気はウナギ登りの様に感じていたけど
若い人にとっては、まだまだマイナーなスポーツなんだ・・・)
「いつから乗ってるの?」
「最近ですよ。夏のボーナスで買ったジャイアントに乗ってます。
でも自転車に興味を持ったのは大学生の時からです」
「なんで自転車に興味をもったの?」
(若いからメタボ対策とか、
ガソリン高いから車通勤からジテツウにして興味をもったっていうんじゃないわな)
「大学って色んな地方から人が集まってくるじゃないですか。
中には遠い所からやって来ている友達もいる。
そんな友達の所に行ってみたい。
ただ行くんじゃなくて自分の力で行ってみたいと思う様になったんです」
「自転車以外の手段じゃダメなの?」
「歩くのでは遅すぎるし、他の交通手段だったら自分の力で、とは言えなくなる。
だから自転車がいいなぁって・・・」
ここまでしゃべって断然親近感湧きましたね。
なぜ自転車に乗るのかという問いに
自分の力で遠くへ行きたいと答えるなんて・・・
自分の力で遠くへ行きたいという気持ちは
自転車乗りの多くが抱いている気持ちと同じではないでしょうか。
買ったばかりのスポーツバイクで遠出してみる。
最初は30kmでも凄いと思っていたのに
徐々に距離が延び、50kmになり80kmになり
やがて100kmを越えるようになる。
自分の力でどこまで行けるんだろうと自転車を漕ぎ続けていけば
200kmを越える距離を走れるようになる。
この自分の力で遠くへ行きたいという欲求はどこから生まれてくるのでしょうか?
日本では自転車で遠くへ行く事が本格的に行われるようになったのは
私達のオヤジ世代、いわゆるランドナー世代からでしょうか?
ブリジストンサイクルのユーラシアや片倉シルクといったランドナーで
荷物を満載したサイドバッグを装着し
それこそ日本一周なんて長距離を乗っていました。
まだ見ぬ土地へ
様々な出会いとハプニングを繰り返しながらペダルを漕いで行ったのです。
自分の力で遠くへ行きたいという欲求は
私達が子供の頃にもあった様な気がします。
子供同士で申し合わせて電車に乗って隣町に遊びに行く。
電車に乗り間違えれば違う町についてしまうかもしれない。
お金落としたらどうしよう・・・
駅からちゃんと目的地に行けるかな・・・
迷子にならないかな・・・
いろんな不安がありながら、それでいてわくわくするんですよね。
自分の力で遠くへ行きたいというのは
人間の本質的な欲求なんでしょうか?
アフリカの大地で人類が誕生してから何万年のも間、
私たちの祖先は大陸を横断し海を渡り旅を繰り返してきました。
その結果、地球上のあらゆる所で文明が生まれ
その文明もまた、人々が自分の力で旅をする事によって広まっていったのです。
もしかしたら自分の力で遠くへ行きたいという欲求は
私達が繁栄するためにDNAに組み込まれたプログラムではないでしょうか。
自分の力で遠くへ行きたいというのは人類のスピリッツなのです。
だから自分の力で遠くへ行きたいというのに明確な理由なんてないのかもしれません。
では、なんで自転車じゃなきゃダメなんでしょう。
それは自転車の速度ではないでしょうか。
車では感じ取れない多くの情報を
自転車であれば体全体で受けとる事が出来るのです。
稲刈りの頃の稲ワラの匂い、梅雨時の湿った空気、ハンドルから伝わるアスファルトの振動。
学校帰りにはしゃぐ子供の声。
どれも車に乗っていたら簡単に通り過ぎてしまいます。
徒歩ではどうでしょうか。
確かに情報の濃さはあるかも知れませんが
自転車の様に次々に現れるという事はありません。
自転車の場合、短時間に膨大な情報を
五感をフル活用して受け取る事が出来るのです。
しかもその膨大な情報を駆使して自転車を操らなくてはいけません。
好みの問題もありますが
私にとっては自転車が一番エキサイティングなのです。
膨大な情報を前に私の脳は活発に働いているはずです。
自分の力で遠くへ行きたいと言う欲求は
自転車という道具と結びついて更に魅力的な欲求へ変化するのです。
「この前、HN氏のアタックを潰したそうやね」
「潰したなんて・・・僕も必死こいて漕いでたんですよぉ~」
「おじさんが速く走れるように教えてあげるから一緒に走ろ!」
「僕は今のところスピードじゃなくて距離乗りたいんで・・・」
「そんなこと言わずに・・・自転車の基礎教えたる!」
「えっ、みなさんとご一緒の時に・・・まぁ・・・ちょっと・・・」
「淡一!淡一!(淡路島一周)行こ!行こ!」
酒もまわって、この辺から私の記憶がぁ~
ジュニア君!
ひつこく絡んで
ごめんねぇ~
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
この時は飲みすぎました。
反省しております。
年末年始、飲み過ぎには注意しましょう!
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