小豆島一周オッサン4人旅 完結編 |
予定ではこの後、進路を東へ大部港へ戻る予定だったが
それだと、あまりにも時間が余ってしまう。
我々は予定を変更し土渕海峡西側の島を一周することにした。
てっきり小豆島はひとつの島だと思いがちだが
実際は2つの島で構成されている事になる。
この西側の島を前島と呼ぶらしい。
前島に入ると、これまでの小豆島南岸沿いに比べ格段に交通量は少なくなる。
車に対する危険が減少するという事は
高速クルージングが可能という事である。
高速走行の時にのみ感じられるアスファルトから手に伝わって来る振動。
潮の香りを感じながら集落をいくつか抜ける。
適度なアップダウンを繰り返しながら自転車は土庄に戻ってくる。
時間的には30分ほどだろうか。
前島を一周してもなお時間は余っていたのだが
我々は大部港を目指す事にする。
土庄港を左後方にまた坂を登って行く。
より海岸線に近い道を選択した。
恐らく、この選択は正解である。車で観光ならいざ知らず、我々はロードバイクである。
多少幅員が狭い道に出会ったとしても、それは全く問題ない。
それよりも、瀬戸内の島の生活が近くに感じられる道の方が
我々にとっては意味があるのである。
浜に引き上げられた船。竿に掛けてある網。
段々畑。小さな酒屋さん。
地元の方には何の変哲もない風景であるが
よその土地から訪れている我々にとって
まさにそれこそが観光であるのかもしれない。
それになにより瀬戸内の海が見える道の方が走っていて気持ちいいではないか。
私は乗車したまま何枚も瀬戸内の風景を写真に切り取っていった。
実は、このあたりから私が列車をほぼ引いていた。
メンバーに疲労の色が出てきていたのだ。
今回のメンバーの間にも当然のことながら多少の走力の違いがある。
ここは日頃の走行距離が一番多い私の出番なのである。
登りも下りも心拍は140~144拍で引いていた。
私としてはミドルレベルでも、それほど高い心拍ではなかったのだが
かなりキツイと感じていた人もいたようだ。
私の方は交通量も少なく、景色もきれいな道を気持ち良く走っていたので
後ろのことなんて、気にする余地も無く
いや、多少は気にしていたかもしれないが後ろに目があるわけでもないので
見方によっては容赦なくいじめていたとも言える。
「ちょっとは
ペース落とせよなぁ・・・」
メンバーは全員男の子である。
心で思っても決して口には出さない。
私にとっては気持ちの良い、
人によっては過酷な区間ではあったが
我々はドリンクの補給のため
道の駅大坂城残石記念公園に立ち寄った。
ここでも施設見学はせずに、ドリンクを補給したりトイレに行ったりする。
小さな食堂のような売店があったのだが
なんだか地元の方の溜まり場っぽく見えたので入らずじまい。
もしかしたらソフトクリームくらいあったかもしれない。
またすぐに出発かと思ったら空が怪しい。
しばらくするとザーッと雨が降り出した。
本日2回目の雨。
しっかり降ってきたが、今度もたぶんにわか雨。
遠くの空は明るかった。
朝とは違い体を濡らすことなく暫し雨宿り。
もしかしたら神様が「このあたりで休んでおけよ」と雨を降らしたのかもしれない。
過酷と感じていたメンバーにはいい休息である。
まだまだ時間はたっぷり余っている。
何もせず、ただ単に雨が通り過ぎるのを待つ。
大部港まではあとわずかである。
練れた路面の水たまりを避けながらロードバイクを走らせる。
出航までに、まだ1時間ほど余裕があった。
今日はこれで自転車に乗る事は無い。
ご苦労さまである。
船が沖に見える頃には青空のいい天気になっていた。
「あの石切り場のへんって、海岸線沿いに走ったっけ?」
「あの辺は登ってたなぁ」
離れ行く小豆島を見ながら、思い返す。
しかし、なんですな。
1日に2回も雨に遭うなんて
誰か雨男いる?
走行距離…90.81km
時間…4:06:36
平均速度…22.0km
最高速度…55.7km
積算距離…10541.6km
消費㌍…2006kcal
補給食…記録せず
心拍…Avg.72%(128)Max.92%(164)
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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軽四おじいちゃんの話が読みたかったです。
PCメールにジャージデザインを送っておきました。
またツーリングに行きましょう。
読み応えのある記事たちでした。
それと、無事にツーリングを終えて、良かったですね。
男同士のツーリングであれば、場所がどこであろうと修行の地になるのでしょうか?
観光地なんて、なんのその! ですね(^^ゞ
でも大勢でツーリングするのは楽しいですよ。
男同士だからこその楽しさがありますね。
自転車に乗っている時の精神年齢はかなり低いですよ。
子供と同じレベルかも。