容赦なし!150km練午前の部 |
今日は梅雨入り前の最後の日曜日になってしまうかもしれない。
しかも湿度は低く絶好のサイクリング日和。
何としてもロングライドに出かけたい。
前もってHN氏を誘ったところ、
午後2時からなら一緒に乗れるという。
という事は午前中は単独で走り、午後2時から合流すればよい。
モチベーションが下がってしまいがちな午後を
2人で走る事で最後までみっちり楽しめそうだ。
午前中、私が単独で走るコースはこの前開拓した岡山国際サーキットへ向かうコースにした。
登りの多い厳しいコースだが
100kmくらいなら午前中に何とかなりそうだ。
椿峠を越え高田台を越え、早朝の交通量の少ない県道5号線をを上郡へ向かう。
あゆみ橋から千種川を南に見る。

まだ朝が早いため風は北から千種川を河口に向かって吹いている。
やがて日が昇り地面が温められると
海からこの千種川をさかのぼって強烈な海風が吹いてくる。
コース取りによっては午後からこの海風と闘わなければならないかもしれない。
前回は道を間違えて県道90号線を外れて県道385号線に入ってしまったが
今回は道を間違えないように船坂小学校の手前の船坂郵便局を右に県道90号線に入る。
90号線に入ると90号線に入ったことを後悔する様な坂が続く。

安室川沿いを進む県道385号線は畑や集落、
そして安室川が織りなす牧歌的な風景を楽しみながら安室ダムに向かったが
県道90号線は山の中を強引に進むため変化に富んだ景色とはいかない。
見えるのは森の木と坂ばかりである。
鍛えるなら90号線を
楽しむなら385号線を選べばよい。
坂を越えると青木功GCはすぐそこにある。
この辺の道は平坦な部分が無い。ゴルフ場の前もアップダウンが続く。
そしてゴルフ場を過ぎてすぐ現れるのが鳳宮池だ。

池を見るといくつか小舟が浮かんでいる。
おそらくはバス釣りであろう。
私のオンボロ携帯の画像ではよく分からないが、
よく見ると5艘のボートが豆粒のように写っている。
鳳宮池の前から道はすぐに山伏峠につながっている。

時折、オートバイやスポーツカーが
ワインディングロードを楽しむように私を追い越して行った。
私は広い道を直射日光を浴びながら黙々と登坂する。
小さな山村と坂の風景を楽しみながら岡山国際サーキットへ向かう。
この辺の田んぼは決して広くない。
米以外には何を作っているんだろう・・・
そんな事を考えながら岡山国際サーキットを通過し
アゼリア館で休憩することにした。

この時間帯のメインのお客は地元のおじいさん達と
向かいのラジコンコースにやって来ている若者である。
私が到着した時にはすでに
地元のおじいさん3人程がコーヒーなんかを飲みながら
世間話の真っ最中だった。
朝の農作業を終えて一休みといったところだろうか。
こういう田舎のこういった年代の人達って
どんな世間話するんだろう・・・
別に聞き耳を立てていたわけではないが
店には彼らと私しかおらず、静かな山奥である。
聞こうとしていなくても聞こえてくる。
(いきなり)
「お前らぁ・・・今日は何年何月何日か言えるか?」
「・・・う~ん、平成6年6月6日か?」
「違うわい、平成22年6月6日じゃ」
「わしゃ、そんなこと聞くから6並びかと思ったわい」
「6並びは西洋じゃ不吉じゃそうじゃ」
「日本じゃ4とか9じゃがのう・・・」
以下続く・・・
「猟友会が間違って仲間、撃っとったな」
「ありゃ熊じゃと思って、もろ撃っとるで」
「熊は見んな」
「ありゃ冬眠するしな」
「猪も最近は少ないな」
「鹿は多いでぇ~」
「鹿はな、ありゃ歯が悪いで・・・やわらかい新芽ばっかり食べよる」
岡山弁を正確に表現出来ないが、まぁ、こんな感じの会話をされておられた。
私がうどんとおにぎりを食べている間に人数も5人に増えた。

自然の豊かな場所で作物を育てながら生活する。
時折なじみの仲間たちと世間話に花を咲かせる。
なんと贅沢な生活だろう。
ちょうどこの頃、HN氏からメールが入る。
「午後2時の予定を午後1時に変更可能か?」
私は「たぶん、大丈夫」と返信した。
さて、これで手を抜いた走りは出来なくなった。
午後2時なら昼飯食って休憩してから出発出来そうだが
午後1時だと風によっては間に合わなくなる可能性もある。
早く帰らなければならないが、かと言って訪れたい場所はある。
前回走った時に気になっていた滝宮の神社である。
正確には天石門別神社というそうだ。


滝宮ダム建設に伴って水没の恐れから地上げし、
現在の場所へ社殿を遷座させたということである。
川沿いの小道を奥へ進むと「琴弾き瀧」という
雄滝・雌滝の二段の滝がある。

マイナスイオンというものがどういったもかはよく分からないが
確かに滝の周辺は神聖な空気が漂っているように感じる。
古代の日本人はこういった滝や石といった自然そのものに神々しさを感じ
神として祀ったのだろう。
滝宮を出ると県道46号線を土居方面へ急ぐ。
のどかな山間の集落をいくつか抜ける。
カーブの先には人や鹿がいるかもしれない。
速度は落とせないが注意して走る。
この辺の田んぼの田植えは大方終わっているようである。
土居から国道179号線に入り万能峠を越える。
大した峠ではないが岡山県と兵庫県の県境に位置する。
兵庫県側への下りはこのコースの最速区間だろう。
JR上月駅はあっという間だ。


コンビニの商品ではない
地元の産物にありつけるからだ。
柏餅やもち大豆を使った大福もあったが値段の安かった
蒸し饅頭をいただいた。コンビニのどら焼きよりあんこが多い。
エネルギーの補給だけではなく心の補給も済ませておく。
さて、ここからどのようにコースをとるかが運命の分かれ道である。
海風は吹くだろうか?
千種川沿いに海風が吹けば強烈な向かい風と闘わなければならない。
海風を避けて国道179号線を東に進めば播磨科学公園都市へ向かう
通称テクノの坂を越えることになる。
むやみに体力を消耗して午後からの練習を台無しにすることは
絶対に出来ない。
果たして午後1時に間に合う事が出来るのだろうか?
時間は容赦なく迫ってくる。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
これ以上書くとすごく長い文章になってしまいそうです。
続きは後日、必ず書きます。
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風を読もうとするなど、練習の様子が生き生きと表現されていて、読み物として面白いです。
続きを楽しみにしますね。
それでは、また!

青木ゴルフ付近はローディーの方多いですよ。
ありがとうございます。
素直に嬉しいです。
文章は「です」「ます」調にしてみたり
「である」調にしてみたり色々試しています。
また、面白いと思ってもらえるように
書いていきますね。
青木ゴルフ付近は道は広いし交通量少ないし
しかもアップダウン多いし
ロードの練習にはもってこいですね。
でも好きなのは千種川沿いを追い風に乗って走ることです。

