皮膚がんにならない!自転車乗りの日焼け対策基礎知識 |
では、私たち自転車乗りはどんな日焼け止めを選べばいいのでしょうか?
写真の日焼け止めには
SPF15とかPA+等の表示があります。
皆さんは何の事かわかりますか?
SPFって数値が高いほうが日焼けをよく防ぐってことじゃないの?
PAなんて何の事かさっぱり分かんない。
なんて人が多いのではないでしょうか。
SPFの意味やPAの意味を説明する前に紫外線について
少し説明しておきましょう。
紫外線と一言で言いますが、実は紫外線には種類があるのです。
紫外線A波というのと紫外線B波そして紫外線C波と言うのがあります。
このうち紫外線C波は地表に届かないので考えなくてもいいでしょう。
紫外線A波は皮膚の奥の真皮にまで達する紫外線でしわやたるみを増長させます。
紫外線B波は皮膚の表面に害を与えます。
日焼けした時に赤く炎症を起こすのはB波のしわざです。
シミやそばかす、そして皮膚がんの原因といわれています。
ただし最近ではA波も皮膚がんを引き起こすと言う専門家もいるようです。
紫外線の種類について説明したところで
ここからはSPFとPAについて説明していきます。
SPFとは紫外線B波をどのくらいの時間防ぐ事が出来るかを表します。
効果が高い低いではなく時間なのです。
SPF1は約20分紫外線B波を防ぐ事が出来る
という意味です。
ですから冒頭の写真の日焼け止めはSPF15ですから
20分×15=300分(5時間)
となりますから約5時間、紫外線B波を防ぐ事が出来ます。
PAとは紫外線A波を防ぐ効果がどのくらいあるか
という事を表したものです。
紫外線A波を防ぐ効果の度合いは
PA+: 効果がある
PA++: 効果がかなりある
PA+++: 効果が非常にある
という具合に+の数3つまでであらわします。
紫外線B波は皮膚の表面に赤く炎症を起こし、その後黒くさせます。
紫外線A波は炎症を起こしませんがやはり黒くなります。
日焼けサロンの紫外線はA波ということになりますね。
SPFが高い日焼け止めはそれだけ肌に大きな負担をかけることになる場合もありますので
そこそこの物であればいいと思います。
具体的にはSPF30~35(10~11時間ほど)くらいで充分じゃないでしょうか。
例えばSPF50の日焼け止めは
20分×50=1000分(17時間近く)
17時間近くも紫外線B波を防ぎますが17時間も太陽でてますかね?
あるメーカーの宣伝文句に「絶対焼かない人のSPF50」なんてありましたが
日本ではSPFの表示は50までのようです。
外国製品ではSPF50以上の表示もあるようですが・・・
PAについては+が多いに越したことはないですが、
PA+++の日焼け止めは高価なものになります。
あと、日焼け止めには
紫外線散乱剤が入っているものと
紫外線吸収剤が入っているものがありますが
肌にダメージが少ないのは紫外線散乱剤の方だそうです。
紫外線吸収剤は散乱剤に比べ肌への負担はありますが
製品化した時に伸びが良いようです。
ただし、最近では紫外線散乱剤使用の物でも伸びがいいものが登場しているようです。
さて、日焼け止めを購入する際に
SPFの意味やPAの意味が分かって買えれば少し違うんじゃないでしょうか?
優秀な日焼け止めは化粧品に多いようです。
だからと言って奥さんの化粧品を勝手に使うと後で大変な事になりますよ。
美白成分や潤い成分が配合されていて何千円もするのがありますから。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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