砂漠で生まれ育った人は砂漠の景色に郷愁を感じるらしい |
出来るだけ体をいたわるようにしている。
140km走った上に、飲みに行ったのだからなおさらである。
いたわると言ってもただ単に寝ているだけではない。
低い心拍で回復走をする。
今回はこれまでよりも体へのダメージが少ないように感じたので
LSDペースで走ることにした。
LSDを3カ月やった効果は定かでないが
無駄ではなかった感触は強くなりつつある。
筋肉の血流を良くするためと、アルコールを抜くために
淡々と田舎道を走る。
別に攻めるわけではないので、リラックスして登っていく。
写真中央奥に白くかすんで集落が見える。
140m程の高さの、なんてことは無い峠だが、
自転車に乗らない人にとってはこの峠を自転車で登るなんて考えられないだろうな。
曇り空の中、淡々と漕いで行く。
レンゲ畑からつくる米は減ったとはいえ、
私の住んでいる所ではそれほど珍しい景色ではない。
小さい時はこのレンゲ畑が遊び場だった。
女の子はレンゲで首飾りなんかをつくっていた。
私もレンゲの花びらを抜いてから
蜜を吸ったりしていた事を思い出す。
どこにでもあるレンゲ畑の誰にでもある思い出である。
どこにでもありそうな峠の景色とどこにでもありそうなレンゲ畑。
私は今月はじめにアメリカから一時帰国した叔父さんの事を思い出していた。
アメリカに移り住んで30年以上40年近くになるだろうか。
もう国籍もアメリカなので正確には日系アメリカ人というのかな。
叔父さん夫婦が帰国して、いつも言う事は
「日本は本当に美しい国だ」ということ。
アメリカでは3日車で移動してもずーっと砂漠で同じ景色。
レストランも同じようなものしか無くて既視感にみまわれることも多々あるそうである。
それに比べ日本は季節によっても景色は違うし
土地によっても大きく違う。
それは日本が豊かな自然に恵まれているからこそだと言う。
叔父夫婦が日本に来ると、たくさん写真を撮って帰るのだが
そのシャッターチャンスは私とは違うようで、
本当に珍しくも何ともない、そのへんの山を写真に撮ったりしている。
「緑が素晴らしい!」と言いながら。
砂漠の国から来た彼らにしてみれば、
日本の、なんてことはない山や川がシャッターチャンスなのだ。
私でも藁ぶき屋根の多く残る田舎の景色には郷愁を感じるが
故郷を遠く離れてアメリカに住んでいる彼らには、
その何倍も日本のなんてことはない景色に郷愁を感じるのである。
日本からアメリカに渡った日本人の集まりでは
うさぎ追いしかの山~なんて涙ながらに合唱するそうである。
アメリカには日本の様な藁ぶき屋根の景色なんてありませんが
砂漠で生まれ育ったアメリカ人は砂漠の景色をどのように感じるのだろうか?
叔父さんによると、叔父さんから見てつまらない砂漠の景色でも
砂漠で生まれ育ったアメリカ人は平安と喜びを感じるそうである。
今日も、なんてことはない椿峠を登り、
なんてことはないレンゲ畑を見ながら走り、
淡々とLSDが出来る私は幸せ者かもしれない。
なんてことはない田舎道。
なんてことはない播州路を淡々とLSDをする。
あっ!また初心者に抜かれた!
走行距離…42.97km
時間…2:19:34
平均速度…18.4km
最高速度…46.1km
積算距離…8265.3km
消費㌍…855kcal
補給食…0kcal
心拍…Avg.63%(114)Max.不明
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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