休むダンシングについて |
登りでも低い心拍で登るようにしています。
LSDでは、登りは避けた方が良いのですが、
ある程度距離を走ると、平坦路ばかりというわけにはいきません。
そこで便利になってくるのが「休むダンシング」です。
以前、ダンシングについて私の考え方を紹介させていただきましたが、その続きです。
初心者の人が「休むダンシング」って聞くと、
なんだかよく分からないって思うんじゃないでしょうか。
休むダンシングを詳しく説明した本も、あんまり見たことがありません。
ダンシングって攻める走りなんじゃないの?
攻める走りで「休む」とはどういう事よ?
なんて思いますよね。
今から説明するのは、あくまで私にとっての「休むダンシング」であって、
正しいとは限らないのでご了承下さい。
まず、ダンシングとは筋力プラス、自分の体重も踏力に加える漕ぎ方ですよね。
自分の筋力以上の力が踏力に加わるのですから、当然、出力は大きくなります。
ただし、サドルから腰を浮かせた不安定な状態で姿勢を制御しないといけないので、
余分な筋肉も使ってしまうい、どうしても心拍が上がり、長続きしません。
一方、休むダンシングは、出来る限り、筋力は使わず、
体重を利用して、ペダリングします。
筋肉を休ませるわけですから、心拍は上がりません。
正に、「休むダンシング」なのです。
もちろん、スピードなんて出ません。
私の場合、時速6〜7キロくらいじゃないでしょうか。
そのかわり、これが使えると、相当長い登りでも、
自転車から降りることなく走り切ることが出来ます。
こうなるとピークハントも面白くなってきますね。
では、フォームはというと「休むダンシング」であっても
基本的な姿勢はダンシングと共通です。
まず、正しくシッティングします。骨盤を立てて背中を丸くします。
肘の角度は120度くらいですかね。
そのままザドルから、すっと腰を浮かせます。
ここまでは、普通のダンシングと同じです。
大きく違うのはペダリングでしょう。
上死点(12時)から3時方向に踏み出したあと、
下死点(6時)まで体重を載せて、すっと落としこむ様に踏みます。
この時、下死点で、一瞬、止まる様な感じがあるかもしれません。
普通のダンシングならこの動きを防ぐため、一気に11時あたりまで引き上げますが、
休むダンシングでは極力、筋肉は使わないのですから、そんな風には出来ません。
ケイデンスも、30〜40という感じでしょうか。
縦踏みと言われれば、そうかもしれません。
体重を使って登るのですから、回すペダリングは難しい様に思います。
注意しなければならないのは重心です。
あくまで後方に持っていく感じです。
これは体重をペダルに載せるためです。普通のダンシングと同じですね。
重心が後方だと、ハンドルに体重はかかりません。
すると効率よく体重を踏力に変換できるわけです。
ハンドルの引き方はどうかというと、
普通のダンシングみたいにダイナミックにバイクを振るなんて事はしません。
あくまで踏力の大半を体重でまかなおうとするのですから、
踏力に対する反力も小さくなるはずです。
ですから、ハンドルを引く動きも小さくて済みます。
感覚的には、ブラケットを握りこまず、中指と薬指の腹で引っ掛ける感じです。
当然、バイクの振りも小さくなります。
くれぐれもハンドルに、
もたれかからない様にします。
もたれかかると、ペダルに体重が効率よく載らないばかりか、
上半身の背中側の筋肉を使えなくなります。
手のひらが痛くなるようなら、ハンドルに体重が乗っかってる証拠です。
重心を後方へ持っていきましょう。
こういう、ゆっくりとした登り方は、正直、レースでは出番がないかもしれません。
出番があるとすれば、力を使い果たし、それでも登らなければならない時です。
ただ、「休むダンシング」であっても、坂の勾配が増すにつれて、
体重だけの踏力で足りなくなってきたら、
やはり、筋肉使用の割合を増やさなくてはなりません。
そうなると、やはり心拍は上がるのですが、そういう坂は激坂の部類になるでしょうね。
ロングライドなら、私の場合「休むダンシング」を多用します。
峠で力を使って、筋肉に乳酸をためてしまうと、帰りが辛いものになってしまうからです。
だいたい、私の「休むダンシング」に対する認識は、こんな感じです。
ここまで読んで下さって本当にありがとうございます。
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