100km走破のテクニック |
という言葉を聞いた事があるでしょうか?
脚が動かなくなって、もうこれ以上走れなくなる事ですよね。
でも一言で「脚が売り切れる」と言っても2種類あるのです。
1つは筋肉に乳酸がたまって動かなくなる事ですよね。
原因は乳酸を代謝出来ないほどのオーバーペースで走り続ける事。
つまり、AT値を越えて長く走ると「脚が売り切れる」訳です。
2つ目は、グリコーゲンが枯渇して、脚が動かなくなる事です。
グリコーゲンは体内にあるエネルギー源ですから、言わば、ガス欠です。
ハンガーノックというやつですね。
どちらも脚が動かなくなりますが、メカニズムは違います。
乳酸がたまって脚が売り切れる場合、
グリコーゲンがまだあるのに脚が動かなくなりますし、
ハンガーノックではオーバーペースでなくても、
つまり乳酸がたまっていなくても脚が動かなくなります。
このうち、乳酸がたまって脚が動かなくなる事は以前にお話ししましたので、
今回は、グリコーゲンが枯渇して脚が動かなくなる事について、話してみようと思います。
私達、人間エンジンには2つの燃料系統(エネルギー源)があります。
1つは脂肪です。低出力ですが、たくさん体内にあります。
2つ目はグリコーゲンです。高出力ですが蓄え量が少ないです。主に筋肉や肝臓に蓄えられています。
この2つの燃料系統を酸素と一緒に燃焼させる事でエネルギーを発生させて動く訳です。
アクセルを徐々に踏んでいくとします。
負荷が上がるにつれ、2つの燃料系統のうち、
グリコーゲン使用の割合が増えていきます。
逆に負荷が下がると脂肪の使用割合が増えていきます。
ただし、脂肪燃焼が最も盛んな負荷の領域においても、グリコーゲンは消費します。
実は脂肪というのは、脂肪単体で燃焼することは出来ません。
酸素と一緒に、グリコーゲンも燃やしてやらないと燃焼しないのです。
AT値以下の有酸素運動では、
脂肪とグリコーゲンの消費の割合は、5:5から7:3位だと言われています。
低負荷の運動でも、消費カロリーの30%はグリコーゲンなわけです。
ところで、グリコーゲンは体内に一般の人で約1600kcalしかありません。
(確かどこかで憶えた記憶です)
これを使い切ると、いくらたくさん脂肪があっても、
脂肪単体では燃焼しませんから、ガス欠、いわゆるハンガーノックになってしまう訳です。
私が普通にロードバイクで走りに行って、
1時間の消費カロリーは約500kcalです。6時間乗ると約3000kcal消費します。
グリコーゲンの消費割合が50%だとすると、1500kcal消費で、
この時点でグリコーゲンがほぼ、枯渇する計算になりますが、実際はそうではありません。
グリコーゲンは体の筋肉だけのエネルギー源ではありませんから、
もっと早く脚が売り切れます。
私の経験では、3時間、無補給だと、途端に走れなくなります。
3時間ですから1500kcal消費したくらいです。
私が、補給についての知識がなかった頃は、
いつも、80km走ると、途端に疲れてダメでした。
その頃は、これが自分の実力だと思っていましたが、
今から考えると、補給も無しに、よく、まあ80kmも走ったもんだと思います。
体内のグリコーゲンの蓄えがある一定以下になると、
肉体的にも精神的にもしんどいです。
100キロ走破をするためには、補給食のテクニックが必要になってきます。
詳しくは後日、書くつもりです。
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