ペダリングとアキレス腱炎 |
自転車にまともに乗れない日々が、2ヶ月近くも続いた事があります。
その悶々とした日々の中で自分なりに原因を究明し、
ペダリングを改善していった経験があります。
今日はその事について触れてみようと思います。
時期は冬。強風の中を高負荷低回転トレーニングを行っていました。
コースは海周りです。
その頃のペダリングの意識とは、12時から3時に踏み出したあと、
足の裏の泥をこそげ落とすように7時くらいまで入力し、
あとは上死点まで脚を軽く引き上げるといった内容でした。
注意点として、アンクリングはしない。
足首の角度は約90度。高い位置にかかとを保つ。といった内容です。
内容としては大きく間違ってはいなかったと思います。
ところが帰着後、左足首に違和感。
翌日にはアキレス腱周辺が腫れ、靴をはくにも、かかと部分が靴に触れて痛いので、
靴ひもを緩めてはかなければなりませんでした。
痛みはアキレス腱が繋がるかかと部分からアキレス腱自体です。
最初はすぐに治ると思っていましたので、腫れがひいた様に見えれば自転車に乗り、
また、左足首に違和感を覚えるといった繰り返しでした。
早速、原因を究明しなければなりません。
自転車雑誌にはアキレス腱炎の原因としてアンクリング(ペダリング時にかかとが下がる)があげられていました。
ロードバイクに乗る美人整形外科医のコーナーです。
「アンクリング?」
ちょっと待って下さい。
私はアンクリングをしない様にトレーニングしていたのであって
アンクリングが原因だとはおかしいじゃないですか。
何度ペダリングチェックしても、アンクリングしている感じではありません。
納得いかないまま、
とりあえずアキレス腱につながる腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)が関係していると考え、
ペダリングの内容を変更しました。
3時から足の裏の泥をこそげ落とすようにというペダリングを封印しました。
なぜならこの区間で腓腹筋が発動していると考えたからです。
3時からは惰性で素早く下死点を通過し、
7時くらいからちょっとだけ引くみたいなペダリングに変えました。
足首にアキレス腱炎防止のため、テーピングをしながらの試行錯誤です。
同時に他の原因も考えました。
シューズの中でペダリング中、左足が中でズレ動いている事が原因かと思いシューズも交換しました。
また、トレーニングによって筋肉は鍛えやすいが腱は鍛えにく事が原因のひとつではないかとも考えました。
腱は毛細血管が構築されにくいので筋肉との発達の落差からアキレス腱炎になったのではないかとも考えました。
いろいろな仮説を立てましたがどれも納得出来るものではありませんでした。
ところが左足首を観察しているとアキレス腱以外にも、
かなり傷んでいる筋肉を見つけたのです。
何かの拍子に正座しようとした時です。
正座の体勢にもっていこうとした所、左足首の前側が痛くて正座出来ません。
足の甲側を伸ばす様な動きが痛くて出来ないのです。
筋肉で言うと前脛骨筋(すねの部分の筋肉)です。
アキレス腱とはまったく反対側の筋肉が傷んでいたのです。
日常生活で前脛骨筋を意識することはほとんど無く、
正座をする機会も少なかったので、すぐに分からなかったのです。
結果的に、アキレス腱と反対側の前脛骨筋が同時に傷んでいる事が、
問題解決の大きなヒントとなりました。
この発見のお陰で、これだ!と思えるアキレス腱炎の原因のペダリングが分かったのです。
今日は、ここまで。
続きは後日、書きます。
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