ビーナスブリッジでのタケさんの判断 |
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2023年 12月 29日
この記事は12月17日(日)の出来事を書いたものです。 前回からの続きです。 BE KOBEのモニュメントを後に 私たちは海から山側へ移動します。 「六甲山を上る前に パン屋さんへ行きましょう! サコッシュに詰め込んで上で食べるんです」 なるほどタケさんがサコッシュを持ってきたのはそのためだったんですね。 少し坂を上ったところに可愛らしい入り口のパン屋さんがありました。 ゴールド咲ちゃんは入り口の可愛らしさに 早速テンションが上がっているようです。 こんなに小さな店舗なのに有名店なんだそうですよ。 私たちが訪れたときは ちょうど行列が途絶えたタイミングでした。 「ここはね、クローニェというパンが有名で 注文してからカスタードを詰めてくれる。 お土産を買うんだったら割れチョコがいいかもね」 タケさんの説明にゴールド咲ちゃんは「買う、買うぅ~!」 そうこうしている間にお客さんが増えてきて ちょっと急いで私たちも注文。 店員さん、物凄い手際の良さで 次々とお客さんをさばいていきます。 さすが!都会で人気のパン屋さん! メンバーが買ったパンは タケさんのサコッシュへ・・・ 優しいタケさん。 「六甲山を上る前に もう一つ、見せておきたい場所があるんですよ」 勝手知ったる道を進んでいくと・・・ 「おおっ!異人館!風見鶏の館!」 時間帯が早く、まだ観光客でごった返す前の風見鶏の館を見ることが出来ました。 風見鶏の館は神戸北野の象徴と言える異人館で 1977年10月3日から1978年4月1日まで放送されたNHK連続テレビ小説「風見鶏」の舞台だったんです。 この放送によって一気に観光名所になったと記憶しています。 「この角度がベストアングル!」 タケさんのご指導で撮影大会。 「じゃあ、そろそろ、行きましょうか」 タケさんの後ろについて 六甲山の上り口の住宅街へ入りました。 「えっ!この坂?」 のっけから、見た目、急坂と分かる坂に遭遇・・・ タケさんは軽いギヤをくるくる回してヒルクライムを始めました。 あっ、タケさんのスプロケ、ヒルクライム使用になってる・・・ フロントは34、リヤは・・・30? さすが、日ごろから六甲、上ってる人は準備が違う。 私はタケさんに遅れまいと必死に喰らい付いていきます。 徐々にゴールド咲ちゃんの呼吸が乱れ 私たちとの距離が開いていきました。 「後ろ、千切れてきてます!」 ペースダウンしてもらおうとタケさんに声を掛けますが タケさんは一瞬振り向いた後、 ペースを落とすでもなく淡々とヒルクライムを続けます。 いや、ヒルクライムでは マイペースを乱される方が疲れるから? ゴールド咲ちゃんの護衛はちゅうさんに任せて 私は長く続く急こう配に四苦八苦していました。 「次のカーブで止まります!」 なるほど、ここで止まるからペースを緩めなかったのか。 「ここがビーナスブリッジ、景色のいい場所なので 休憩していいきましょう」 途中、強風が吹き荒れて ロードバイクが吹っ飛んでいきそうです。 瀬戸内海と六甲山系の間に密集する都会の景色を眼下に タケさんはゴールド咲ちゃんに問いかけました。 「この先、上は、ここよりも強い風が吹いてる。 気温もぐっと下がるけど、どうする?上る?」 タケさんは、ゴールド咲ちゃんが もうこれ以上、上るのは無理だと答えるのを期待したのかもしれません。 しかし、ゴールド咲ちゃんは 怖気づくことはありませんでした。 「せっかく来たんだから、 やっぱり、上りたいです」 「そうか、じゃあ、僕が、改めて判断しよう。 強風が吹き荒れて危険だから今日は諦めよう。 また、春になったらおいでよ。 また、案内してあげるから・・・」 六甲おろしが吹き荒れる上に 寒波による気温低下。 上りはいいけれど、下りは大変なことになる。 長い長い下りは 上りよりも圧倒的に危険。 タケさんの判断に従うことになりました。 「その代わり、下に降りて観光の続きをやろう。 ゴールド咲ちゃん、お昼は何がいい? 美味しい洋食屋さん?イタリアン?それともピザがいいかな?」 曇っていたゴールド咲ちゃん表情が 一瞬で晴天になりました。 「私、ピザがいい!」 タケさんの大人の判断と紳士な対応・・・ ビーナスブリッジを下るタケさんの後ろ姿。 みんなのパンが入ったサコッシュを背負っています。 タケさんのお陰で、 安全と楽しさを両立させることが出来ました。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 タケさんの対応に惚れてしまうでしょ! このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 #
by a-elf
| 2023-12-29 22:18
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2023年 12月 25日
この記事は12月17日(日)の出来事を書いたものです。 最近、走力アップが著しいゴールド咲ちゃんが 六甲山を上ってみたいと言う。 六甲山は京阪神では人気のヒルクライムポイント。 都市部と隣接しているので多くのローディーがチャレンジしています。 その分、SNSへの投稿も多く、チャレンジしてみたいと思ったのかもしれません。 「無理だったら歩けばいいし!」 いたって楽観的なゴールド咲ちゃん。 誘ってくれたのは神戸在住のタケさん。 「六甲山は今の時期寒いですよ。 天候が悪かったら神戸観光しましょう」 日ごろは西播磨に走りに来ることの多い彼が 今度は自分の地元を案内してくれるという。 こんなに心強いガイドさんはいませんね。 「コギコギさんが日ごろ走っている西播磨に比べれば 神戸は交通量も多いし信号も多くて走りにくいです。 でも、できるだけ走りやすい道を案内しますね」 集合場所のサニープレイス三宮駐車場から まずは港町神戸の、それこそ港に行ってみることになりました。 ほんの少し走ると広い視界が現れます。 そこに、二隻の帆船が停泊しているではありませんか。 「今日は運がいいですね。 日本丸と海王丸、二隻の帆船を見ることが出来るんですから」 昨日までの温かさとは打って変わって 真冬並みの寒波がやってきています。 その影響でしょうか。 強い風が吹いているものの 空気が澄んでいるのが分かりました。 白い二隻の帆船が青い空を背景に鮮やかです。 更に高度の低い太陽の光が 海面をキラキラとプラチナ色に輝かせていました。 立ち止まるとタケさんが景色の説明をしてくれます。 「向こうに見える陸地は、もう和歌山なんですよ」 「えっ?和歌山?」 同じ瀬戸内海と言っても 西播磨から見る海と神戸から見る海とでは大きく違います。 「じゃ、メリケンパーク行って BE KOBEの前で写真撮りましょう!」 まるで神戸観光のガイドさんのように案内してくれるタケさんに連れられて 都会的な景色の中を走りました。 「メリケンパークかぁ・・・ 最後に行ったのは二十代のころだったかなぁ・・・ あの頃は、恋人たちの場所だった気がする」 そんなことを呟きながら ロードバイクを流します。 「あっ!これ、インスタでよく見るやつや!」 なるほどインスタでよく見る壁画はここだったんですね。 やがて私たちはBE KOBEのモニュメントの前で停車しました。 私たちが記念写真を撮ろうとしていると 程なく、外国人のランナーが声を掛けてくれて 「写真、取りましょうか?」(外国語だったのですが、そう言ったと思います) お言葉に甘えて写真を撮っていただきました。 外国人のランナーに声を掛けられるところが いかにも神戸らしいじゃないですか! テレビやインスタでよく見る都会的な景色の中に 自分が存在していること自体にテンションが上がりました。 都会を走るのもいいじゃないか・・・ この時は、そんな風に思っていたのです。 本格的な上り坂を前に・・・ ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 #
by a-elf
| 2023-12-25 23:42
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2023年 12月 22日
この記事は12月2日(土)の出来事を書いたものです。 兵庫県立先端技術支援センターで 西播磨県民局主催「西播磨サイクルツーリズムのつどい」という催しがあったので参加してきました。 私も「はりまシーサイドライド」の開催にあたって活動していますからね。 官民関係なく、とにかく、西播磨でサイクルツーリズムに関する活動をしている人々が 一堂に会して交流を持ちました。 これまでの取り組みを発表したり それについてディスカッションしたり 本当に有意義でした。 今まで横のつながりは無かったんですけれど 自転車のお客さんにどうしてら来てもらえるか、 どうしたら満足してもらえるか、 どうしたら地域に貢献できるか、 そういう目的は同じですからね。 仲良くなるのも早い。 今回、つながりが出来たので、 きっと、情報交換や協力体制が構築されて行くんだろうなと思いました。 西播磨サイクルツーリズムのつどいの発表の中で特に目を引いたのが ゲストとして参加いただいた鳥取県でした。 もうね、サイクルツーリズムに対する熱量が違う。 県が音頭を取って民間を巻き込んでサイクルツーリズムを推し進めている感じなんです。 例えば飲食店やコンビニ、宿泊施設などに対してサイクリスト受け入れ環境を整えてもらったり なんと、サイクルキャリア搭載UDタクシーまである! そして、やはり、「鳥取うみなみロード」というサイクリングルートを ナショナルサイクルルートにしようとしているんです。 ナショナルサイクルルートというのは国が選定するサイクルルート。 ひとたび選ばれたら、どかんと予算が降りて更にぷろモーションを盛んにできる。 関西では「ビワイチ」がそう。 やっぱ、どうせやるなら ナショナルサイクルルートを目指さないと! 鳥取県庁には観光交流局観光戦略課サイクルツーリズム振興室という サイクルツーリズム専門の部署があるんですよ。 いらっしゃった職員の方の説明によると サイクルツーリズムというのは、あらゆる部署が関連してくる。 例えば、道路保全課だったり、スポーツ振興課だったり、県民交流室だったり、 地域振興課だったり、CO2削減推進課だったり、産業観光課だったり・・・ そこに上から自転車活用推進の何かイベントやる話が降りてきても 各セクションが、 「うちじゃないよな」てな感じで どこのセクションも主体的に動かない。 だから、自転車のことはとにかくサイクルツーリズム振興室に言ってね って感じで、各部署を横断的に調整してサイクルツーリズムを推し進めていかないと なかなか推し進められないんじゃないか。 そういうことをおっしゃっていました。 いや、めちゃくちゃ的を得てる発言だと思います。 たぶん、兵庫県はそういう状態だから サイクルツーリズム推進が弱いんだろうなと思います。 鳥取県は人口約54万人、これは姫路市の人口とほぼ同じ規模なんです。 対して兵庫県の人口は547万人ですよ。 実に鳥取の10倍! 鳥取県に比べ素材が劣っているでしょうか? いや、そんなことは絶対にありません。 すべての都道府県の中で日本海と瀬戸内海を持つのは兵庫県だけ。 淡路島から城崎まで 自然環境も食もバラエティーに富んでいます。 例えば西播磨だけでも人口28万人。 瀬戸内海の絶景を有するはりまシーサイドロードはもちろん 揖保川や千種川などの川の景色もあれば ちくさ高原などの山の景色もある。 食にしても揖保乃糸、牡蠣 ホルモン焼うどん、醤油 塩、等々 本気出せば、もっと自転車のお客さん呼べると思いますよ。 お隣の岡山県は県知事が グランフォンド高梁の開会式にあいさつに来ていました。 おまけに参加者として走ってました。 兵庫県の県知事は いなちくロングライドに来てましたっけ? いやいや、だいたいですね 鳥取県は、県内サイクリング専用のホームページがあります。 もちろん、岡山県も「ハレいろサイクリング」っていうホームページがあります。 ところで兵庫県は? サイクルツーリズム専用のホームページはありません。 県のホームページにかろうじて紹介しているくらい。 これだもんな・・・ 兵庫県も、本気出して! ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 #
by a-elf
| 2023-12-22 23:20
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2023年 12月 18日
タカさんは田舎暮らしに憧れて西播磨に移住してきた訳ですが 私は但馬(兵庫県北部)に住んでいたころ 田舎暮らしに憧れて但馬に移住してきた人を何人か知っています。 成功して定住した人がいる一方で 失敗して都会に帰って行った人もいました。 但馬は西播磨よりも田舎なので 新規就農者として移住してくる人が多かったのですが 農業で食っていけるかどうかが運命の分かれ目なんですよね。 家と畑を買って 農業で生計を立てるって 支援してくれる人がいなければ殆ど成功しないように思えました。 都会で色々勉強してやって来るんでしょうけど 集落内での人間関係構築や農業のノウハウの取得は 相当ハードルが高いんです。 成功した人は 新規就農者を育成するシステムがある地域に移住した人ですね。 大屋高原で高原野菜を作っているグループは 新規就農者に対してグループ全体での支えがありました。 行政の支援もありましたね。 新規就農は農業機械やハウス購入など初期投資が大きいうえに 都会での職業や住居を捨てるなど相当大きな覚悟が必要です。 その上、失敗のリスクもあります。 しかし、タカさんの西播磨移住は 但馬で私が見てきた田舎暮らしに憧れて移住してきた人々と大きく違っていました。 実は、タカさん、 神戸に仕事は残してきているんです。 タカさんは、長距離通勤になることを受け入れて 西播磨に移住してきたんです。 西播磨は、いうなれば、中途半端な田舎。 相生には新幹線も止まりますし もちろんJR山陽本線もあります。 国道2号線が通っていますし 山陽自動車道もある。 割と交通インフラはしっかりしているんです。 だから、竜野や相生だったらギリ、通勤できる。 長距離通勤と引き換えに手に入れられるのは 圧倒的に安い家賃と休日の安らぎでしょうか。 それに、もし、移住者がサイクリストだったら 週末の充実したサイクリングが約束されます。 さっき、西播磨は中途半端な田舎と言いましたが この中途半端なところが、サイクリストにとって最高に走りやすい環境なんです。 適度にコンビニや道の駅、飲食店があって補給に困らない。 それなのに交通量が少なくて走りやすい! 本格的な田舎は、美しい自然に恵まれているかもしれませんが 下手をすれば自販機さえ見つけるのが難しかったりするんですよ。 私は、そういう環境の田舎を「田舎砂漠」と呼んでいます。 田舎砂漠を走るのは大変なんです。 しっかりと補給食は携帯しなければなりませんし ドリンクの心配もあります。 夏場、ドリンクが底をついたときなんか 本当に、そこらへんの田んぼの水でも飲んでやろうかと思うくらいになるんですよ。 更に落車でもしたら まず、発見してもらえるだろうかとか 助けを呼べるだろうかとか 救急車が来ても病院、遠いし・・・ みたいに色々心配ですが 中途半端な田舎の西播磨なら何とかなりますからね。 休日が充実するって 豊かな人生を送るという点で、大きなメリットがあると思うんですよね。 サイクリストが西播磨に住むっていうのは 例えば、スキーを好きな人がスキー場に住んでいるみたいなものなんです。 玄関開けたらコースですから。 でも神戸に住んでいたら大変でしょ? 走りやすい地域まで車載や輪行で移動しなきゃならない。 どうでしょう・・・ 大都会神戸にお住いのサイクリスト諸君! 西播磨に移住しませんか? 圧倒的に安い家賃と 充実した自転車人生が待ってるよ! ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 #
by a-elf
| 2023-12-18 23:07
| 自転車コラム
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2023年 12月 15日
この記事は11月26日(日)の出来事を書いたものです。 1ヵ月? いや、もっと前かもしれない。 ぽんさんが、本竜野あたりで声を掛けられた。 「この辺で、自転車のチームだとか 練習会とかはありませんか?」 聞くと、西播磨に移住してきたばかりで まだ一緒に走る仲間のいないサイクリストだという。 それならと、ぽんさんは、だるま珈琲を案内した。 多くの再栗リストが集うだるま珈琲に行けば きっと仲間が出来るはず。 それに、何よりマスターが何とかしてくれると思ったのだろう。 やがて、私はマスターからオーダーを頂いた。 「コギコギさんが主宰している紅葉サイクリングに 仲間を探してる移住者サイクリストを入れてもらえませんか?」 もちろん、私は二つ返事でOKした。 JR竜野駅南側ロータリーに午前8時集合。 所用があって参加できないぽんさんも 声を掛けられたのは自分だからと、お見送りにやってきてくれた。 やがて、息を切らせながら我々の前に姿を現した彼は クロモリのコルナゴを駆る体の大きな人だった。 珍しいバイクを見せられたメンバーは すぐに彼のロードバイクに群がって マジマジとパーツを観察し始める。 それに対して、にこやかに説明する彼は 一瞬で仲間に溶け込んだ。 「タカといいます。 今日は宜しくお願いします!」 目的地は最上山もみじ山。 西播磨随一の紅葉の名所だ。 彼は、田舎暮らしに憧れて 西播磨に移住してきたのだという。 私は道すがらの景色を まるでガイドの様に案内した。 到着すると、もみじ祭りの真っ最中。 小さな駐車場を会場に おでんや唐揚げ、サンドイッチ、巻き寿司、 その他にも、ニワトリの烏骨鶏が5000円で売られている。 しかし、賑わっていても 人でごった返してはいない。 西播磨随一の紅葉の名所といっても 何万人も訪れる京都の嵐山と違い どこかほのぼのとした、アットホームな雰囲気である。 彼にとって、これこそが 田舎暮らしの真骨頂と思えたのだろう。 奥さんに盛んにLINEを送っていた。 「いやぁ~本当に移住して良かったですよぉ~」 彼の気持ちは私にも分かる気がする。 実は、この私も、仕事の都合で大阪の豊中に住んでいた事があるのだ。 確かに、都会は、 若かった私の好奇心を満たすのに充分だった。 合コンもやったし、おしゃれなレストランに誘ったり 飲み歩きもした。 しかし、人が多ければ多いほど悪い人もいる。 その悪い人に引っ掛からない様に どこか身構えていなければならなかったのだ。 心に鎧をまとって生きていかなければならない息苦しさは 交通量の多い幹線道路を自転車で走るのに似ている。 しかし、人の少ない西播磨では 心を武装解除できる。 余計なものは身につけず、 剥き出しの自分で生きる開放感は まさにロードバイクと同じなのである。 「ここからは国道を走ることになります。 と言っても、都会の国道と違って 交通量は少ないですけどね」 千種川沿いの国道373号線は下り基調。 秋から冬は追い風に乗れる。 ハンドルから伝わる振動と 流れる景色が快感を生んだ。 その快感をトレインを形成したメンバーで共有する。 地上を滑空する我々の群れに 果たして彼は一体化したのである。 多分、いや、間違いなく、 タカさんはこの先もずっと 西播磨を愛してくれると思うのである。 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。 このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。 下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。 ポチはどれでもひとつでいいですよ。 読んだら忘れずポチしてね。 にほんブログ村 #
by a-elf
| 2023-12-15 22:46
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