この記事は1月14日(日)の出来事を書いたものです。
前回からの続きです。
雪の寒霞渓から
僅か5分で脱出した私達でしたが
大部港発17時10分のフェリーに乗船するためには
急がなくてはならない事に変わりはありませんでした。
それ故、いつもなら海岸線に沿う様に
県道253号線を行くのですが
土庄から大部まで最短距離で結ぶ県道26号線を走る事にしました。
海岸線を走れば
陽の短い冬だからこその夕景を見ることが出来るのですが
県道26号線を走ればヒルクライムばかりで
暫くの間、海を見る事は出来ません。
「コギコギさん、かなりの獲得標高になってますよ」
リキさんは再び始まった長い上りに少しうんざりした様子です。
しかし、そのお陰で、いくらか時間が稼げるはず・・・
上りのピークから下りに転じると視界がパッと開け
広々とした空から瀬戸内海を俯瞰する様な景色が見えました。
立ち止まりたい衝動に駆られながら豪快に下ると
私は屋形崎のいつもの場所に自転車を止めました。
「リキさん、ここから見える
集落の屋根越しに見える瀬戸内海が好きなんです。
生活の中に海が見えるシチュエーションが・・・」
リキさんは私の言葉を聞きながらシャッターを切りました。
「リキさん、あそこに見える小さな船着き場が造船所跡。
集落のお婆さん達に聞いて教えてもらったとっておきの場所です」
私が指さす方向をじっと眺めていたリキさんが
衝動をこらえきれない様に呟きました。
「コギコギさん、行ってみてもいいですか?」
「そうですね。
時間は少しある。
下に下りてみましょう」
造船所跡に続く細道を
まるで音楽を奏でる様に
11台のロードバイクがクネクネと下って行きました。
そして舗装が途切れた先に朽ちた船着き場が見えるのです。
「ブログで見た景色と同じぃ~」
リキさんがヒトムさんの決め台詞を
からかう様に呟きながら前に進みました。
静かな瀬戸内海は
波音ではなく海水が揺れる音しかしない。
船着き場の先端に立つと
海から見える集落の空にいく筋かの飛行機雲・・・
何故か心穏やかになる・・・
「コギコギさん、
せっかくだから記念写真撮りましょうよ!」
自転車コギコギ日記ヘビー読者のヒトムさんは
まるで話題の映画のロケ地に辿り着いたように嬉しそうでした。
「丸臨は、やっぱり腕を組んで仁王立ちですよ」
私とリキさんは
ヒトムさんにポーズを付けられて写真に納まりました。
「そろそろ行きましょうか・・・」
もっと戯れていたい気持ちを抑えて走り始めますが・・・
夕景が素晴らしく思わず脚を止めてしまったり・・・
「コギコギさん!
早くしないと間に合いませんよ!」
「ヤバ!ホントだわ!」
ここから先は男性陣は千切り合いモード。
待合所のロッカールームへ走った時は
既に船員から乗船を即される状態。
装備の多いずー・たにさんがマジで置いて行かれそうになりました。
「ずー・たにさぁ~ん!はやくぅうううう!」
しかしなんとか17時10分発のフェリーに間一髪で乗り込む事に成功!
温かい客室で再び輪になって座ります。
雪の寒霞渓で絶望的な表情を浮かべていたPちゃんが
開口一番呟きました。
「楽しかったぁ~」
小豆島は上りと下りしか無いなんて言いますが
私達の心もまるでジェットコースターの様に上がったり下がったりでした。
こんなにも最後までハラハラドキドキのサイクリングは
今まで無かったかな。
船窓の外は瀬戸の日暮れ・・・
リキさんはこの寒空にデッキへ出て
刻々と変化する夕景をカメラに収めているのでしょう。
サイクリングの余韻がいつまでも続きそう・・・
走行距離…76.14km
時間…04:41:49
平均速度…16.21km/h
最高速度…47.13km/h
平均CAD…67
積算距離…5898km
消費㌍…2259kcal
補給食…###kcal
心拍…Ave.130 Max.###
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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