四方指展望台と大観峰・・・どっちが絶景? |
前回からの続きです。
「大部港に到着すれば
何か食べ物、あるかもしれないよ」
「桟橋のすぐそばの喫茶店に期待しますか・・・」
朝飯抜きのセーテンさんは
大部港に到着してからの朝食に期待です。
「ところでコギコギさん
四方指ってね、僕らが毎回行ってる場所は
実は展望台じゃないって知ってました?」
「いや、あそこが展望台だと思ってた」
「でしょう!
実はあそこは四方指大観峰(だいかんぼう)といって
展望台は別にあるんですよ」
「マジで?
じゃあ、他にも絶景があるかもしれないってことか」
セーテンさん情報によると
私たちが知らない未知の展望台があるようです。
必然的にその展望台も目的地になりました。
1時間の船旅を終えて大部港に到着した私たちは
真っ先に、例の喫茶店に向かいました。
「えぇえええええ!
閉まってるぅううううう!」
悪い事は続くもんです。
残念ながら店は開いていませんでした。
「ここからだと・・・
どの道、ある程度、走らないと食い物にありつけないよ」
「どうしましょうか・・・
じゃあ、もう、いっそのこと上っちゃって
寒霞渓ロープウェイ山頂駅のレストランか売店で何か食べましょう」
という事で私たちは大部港からいきなりヒルクライム!
大部港から四方指へはこのルートが最短になります。
「俺、坂遅いんで・・・
ゆっくり行きます」
いつものように決まり文句を言うと
「コギコギさん、
今日はのんびり行きましょう」
腹をすかせたセーテンさんが助け舟を出してくれました。
いや腹を空かせていたからガンガン上る気になれなかったのかもしれません。
おかげでホントにゆっくり上る事が出来ます。
坂というのは
ゆっくり上れば
少々長くても大抵は上れてしまうものなんです。
そしてゆっくり上れば景色を楽しめる。
早速、私好みの小豆島の坂の風景が現れました。
人々の生活の向こうに
ふと、瀬戸内海が見える・・・
島や船が浮かぶ瀬戸内海は
私たち瀬戸内に住む者には身近なはずなんですが
どこかノスタルジックを感じるんです。
更に標高が高くなると
九十九折れの坂道から
徐々に小さくなっていく大部が見えます。
それが景色の変化となって現れる・・・
これぞヒルクライムの醍醐味では無いでしょうか?
島というシチュエーションも手伝って
ちゃんと景色の変化が見えるこの坂は
良い坂だと思いますよ。
私たちは目的地の途中になる分岐点の展望台で一休み・・・
空腹のセーテンさんは寝っ転がってしまいました。
ミヤモーは自転車を頭上に持ち上げたお決まりのポーズで写真を撮ろうとしたんですが・・・
「ミヤモー!ここはまだ途中だよ!
そのポーズはまだ早い!
四方指はもっと凄いんだから・・・」
この景色で充分絶景だったんでしょう。
私たちは更に上り続けます。
途中、空腹のセーテンさんが遂に千切れました。
しかし、まあ、道は知っているはずなので
待つことは無く、そのまま上り続けました。
そして遂に四方指に到着!
「なるほど・・・
あの建物が展望台か・・・」
私たちは真っ先に展望台に向かいました。
そして凍り付いた階段を慎重に上ると・・・
確かに遠くまで見えるんですけどね・・・」
ダイナミックさに欠ける・・・」
「それにしてもセーテンさん遅いね。
千切れたにしても
もう到着してなきゃ・・・
何かあったのかな?」
「ちょっと見て来ますね」
バスク輪さんがセーテンさんを見に行こうとした
その時です。
「あっ!セーテンさん、来ましたよ」
力なくロードバイクを手で押して
歩いて上って来るセーテンさんが見えました。
「はぁ~
ハンガーノック起こしました・・・
もう途中から、
全然力でなくって・・・」
残念なことに
セーテンさんの体内に蓄えられていたグリコーゲンは
途中で枯渇してしまったようです。
文字通り冷汗が凍り付いていました。
それほど気温が低いという事です。
私たちは手持ちの補給食を分け与えました。
そして、多少、セーテンさんの空腹感が緩和されたところで
展望台では無く大観峰に上ります。
大観峰の階段には雪が残っていました。
これが四方指からの絶景だよ!」
セーテンさんも絶景を見てハンガーノックはどこへやら・・・です。
もう、お決まりのポーズとっていいよ!」
のぼったどぉおお!」
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
坂はやっぱりご褒美(絶景)が無いとね(^_-)-☆
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四方指というと、
綺麗な景色が見えたのか、ガスで見えなかったのか、
運だめしの要素もあって、好きなシリーズです。
まだ見ぬ絶景。