大坂峠から小豆島が見えた |
前回からの続きです。
「ここから程なく大坂峠を上ります。
こっちじゃローディーやランナーには有名な峠です。
道幅はそんなに広くありません。
対向車やランナーに気をつけて下さい」
「さっそく峠かぁ~
どんな峠?」
「勾配は一定でたんたんと上れますよ」
LSDから普通の練習に入る旨を伝えていたので
どうも彼は追い込み練と思っている節があり・・・
ちょっと怖い・・・
「取りあえず、
下りはゆっくり行きましょう!
この間、下りでの落車でトライアスロンの選手が亡くなったでしょ」
「そうですね、
安全運転で行きます!」
上り始めると先頭を走るボーンズさんがゴキゲンです。
「ううん!
これはいいぞ!」
「RS9、いいだろ?」
「いいですね・・・
パワーメーターでペダリング効率見てると
いつもより5~10%も効率が良くなってます。
この位上げようと思うと
前の自転車なら余程気を付けないと出せませんでしたから・・・」
「パワーメーターは結局、ひずみ計でしょう?
だから、やっぱりフレームの剛性が関係してるんじゃない?」
「そうかもしれませんね・・・
このフレームは
やっぱ硬めですよ」
「硬いだけじゃないだろ?」
「ええ、もちろん!
進む感じがありますよ!」
ボーンズさんのインプレを聞いていると
やはり私のインプレと似ていると思いました。
これ(RS9)に乗る人は
メーカーの言う通り
「進む」感じを体感するのです。
私は自分と同じRS9を駆るボーンズさんとインプレが一致したことで
俄然やる気になりました。
(LSD明け・・・
今日は追い込んでやれ!)
しかし、上りは今回のメンバーの中で断然私が遅いです。
いくらフレームを変えてタイムがあがったにせよ
みんなについて行けるわけではありません。
ボーンズさんを先頭にワタルさんが2番手。
私にはタイプRさんが見守り要員として付いてきてくれています。
徐々に先頭グループの二人に引き離されていきます。
(ワタルさんも強くなったなぁ・・・)
ランナーに出くわせば
「ひと!」
車に出くわせば
「クルマ!」
彼らが遠ざかるにつれ
彼らの発する声が小さくなっていきました。
やがてピークが近くなると
見えなくなった彼らがカーブの向こうから戻ってきます。
「コギコギさん!
もう少しですよ!」
坂のピークに到達した時
後続がまだ後ろにいるならそこまで下って行って
再び上ります。
最後尾がピークに到達するまで
それは繰り返されます。
今でこそ、たくましい臨時漕会のメンバーですが
出会った頃は二人とも私より遅かったんですよ。
ボーンズさんなんて
初めて一緒に走ったアワイチで
後半、最もスピードに乗る淡路島サンセットラインで
青色吐息だったなんて
今の彼からは想像も出来ません。
当時の記事がこちらです。
「淡路島一周はペース配分が大事」
私たちは坂の頂上で立ち止まって
もう一度、下りの走りを確認しました。
「下りは、ゆっくり行こう!」
それでも重力を味方につけた私たちは
大坂峠のワインディングを軽やかに滑空しました。
時折、瀬戸内海の海の青色が見える・・・
「うぉおおお!絶景!」
「コギコギさん!
もう少し安全に止まれるところで景色を見ましょう!」
私たちはボーンズさんを先頭に大坂峠を下りました。
「対向車ぁああああ!」
「ブレーキぃいいいいい!」
声を出しながら下るボーンズさんの姿を見て思いました。
成長したのは走力だけではありません。
安全に走行する意識も成長した・・・
「コギコギさん
この路肩から景色を見ましょう」
ボーンズさんの向こうに絶景の瀬戸内海が見えました。
「僕は何回もこの道を走ってますが
今日は特に綺麗です・・・
あんなにハッキリと小豆島が見えるなんて・・・」
冷たい風が空気をより一層透明にしたようです。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今日はここまで書いて時間切れ。
続きは後日書くつもりです。
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懐かしいですねー(^o^)
まさか同じジャージを着て、まさかの同じフレームで徳島を走れるなんて…この時は思ってもなかったです(笑)
自転車乗りとして成長出来たのは臨時漕会といつチームのおかげやと思ってます!!
その時代やエピソードを思い出す様に
景色を見る事で
当時の思い出がよみがえってくるんですよね。
このブログには
播州を中心とした写真が出てきますが
その写真を見て故郷を懐かしむ播州出身の方も居られるようです。
yamさんの懐かしい思い出が
このブログによって甦ったのなら
この記事を書いた甲斐があったというものです。