ロングライドで必要な決断 |
午前6時JR竜野駅集合・・・
いつもの出石サイクリングと同じ出発時刻・・・
いつもと同じ出石サイクリングに見えて
やっぱり今日は特別な日・・・
西播磨、神戸、大阪から
ローディーが一斉に「出石皿そば山下」に向かうのです。
その特別な日の朝は
思いのほか冷え込んでいました。
日中は暖かくなるとの天気予報を受けてウエアー選択は難しい・・・
おっと!ワタルさんは西播磨では無く、山口県から参加でした。
そこにお見送りのディーさんが途中まで前を牽くという段取りです。
いつもは走らない幹線道路を揖保川沿いに北上しました。
途中、揖保川の向こう岸から朝日が昇るのが見えました。
それだけで少し感動・・・
ディーさんが山崎のセブンで離脱した後も
列車は調度いい速さで巡航していました。
安積橋を国道29号線から外れて県道6号線に入ると
交通量は一気に少なくなります。
ここからは脚のある乗り気さんとアリコさんが列車から外れて先行します。
脚のある人は
先に行って、分岐や目印となる所で待ってもらうのがいいかもしれませんね。
速いからと言って
私に合わせたペースで前を牽かせるなんてしません。
走力に大きな差がある場合は
思い切って、先行グループと後続グループに分けた方が
脚のある人のフラストレーションが溜まらずに済むと思います。
さて・・・
いつもなら先行グループで嬉々としてペダリングしているはずのセーテンさんが
今回はどうも元気がありません。
後続グループに甘んじて
いつもの力強いペダリングが見られない。
一体どうしたのでしょう?
セーテンさんが私の後ろに付いたとき
小声で話しかけてきました。
「コギコギさん・・・
どうも膝の調子が悪くて・・・
この先、途中離脱するかもしれません」
「了解!
無理しない方がいい」
何とか付いて来ました。
冨土野峠を越えれば、あとは出石まで殆ど下りです。
この峠さえ超えてしまえば
少なくとも出石までは辿り着けるでしょう。
しかし、その先は不安が残ります。
給水しながら最終決断を迫られました。
「どうしようかな・・・」
悩むセーテンさんに乗り気さんが話しかけました。
「セーテンさん、どうしたの?」
「いや、膝に違和感があって
このまま進むか、それともここで引き返すか悩んでるんですよ」
「セーテンさんもそうなの?
実は僕も膝に違和感があって・・・」
二人の話を聞くと
セーテンさんは400kmオーバーサイクリングの時に膝を痛めたらしい。
200kmまでは何ともなかった膝が
200kmを越えると徐々に痛くなり後半は苦痛だったとか・・・
対して乗り気さんは
600kmオーバーのブルべに参加して以来、膝に違和感があるのだとか・・・
私には想像もつかない世界の話です
二人とも膝に違和感を抱えていましたが
判断は分かれました。
乗り気さんは、違和感を抱えながらも
今回のサイクリングは完走できると判断しました。
しかし、セーテンさんは、ここから引き返す事にしました。
「コギコギさん、
帰りが怖いんで、ここから帰ります・・・」
西播磨、神戸、大阪から
200kmオーバーサイクリストが出石に集結するという
ワクワクするようなサイクリングを途中で止めるのは、どんなに残念だったでしょう・・・
しかし無理をしない判断が出来るセーテンさんは大人ですね。
実は私、200kmオーバーサイクリングで無理をして
大変な思いをしたことがあるんです。
出発の時、体調がすぐれなかったんですよね。
スタート時の心拍も明らかに高かったので
この時点で少なくとも200kmオーバーは止めにして
もっと少ない距離を流しても良かったのですが・・・
練習量、つまり月間の走行距離を確保したかったんですよ。
だから計画通り200kmオーバーにこだわった。
それまで何度も200kmオーバーをやっていたんで
舐めてた部分もあるんです。
その日、出石までは何とか普通通りに走れました。
しかし、養父町あたりで踏めなくなった・・・
体が重く強烈な眠気にも襲われました。
自宅まで85kmほどの地点だったと思います。
公園のブランコに腰掛けてしばらく動けませんでした。
元気な時だったら何ともない85kmですが
体調を崩しての85kmは、物凄く遠く感じるんです。
ロングライドというのは文字通り遠くへ自転車で行く事なんですが
その「遠く」がネックになる。
私が体調不良で地獄の85kmを走らなければならなかったように
セーテンさんも膝の痛みに耐えながら
地獄の85kmを走らなければならなかったかもしれません。
200kmオーバーサイクリストの距離感は
一般の人とズレているのですが
何かあった時は、その遠さに愕然とするものなのです。
そこは覚悟して
細心の注意を払わなければなりませんね。
セーテンさんが離脱してから
私たちは分水嶺の冨土野峠を上ります。
もちろん、乗り気さんとアリコさんは思う存分走ってもらわなければなりません。
「よし!ここからは、自由行動!」
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今日は仕事で疲労困憊・・・
ここまでにしておきます。
続きは後日、書くつもりです。
ブログの方も無理をしないでおきます。
それが長く続ける秘訣ですよね(^_-)-☆
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