不毛な水掛け論 |
前回からの続きです。
竹田城跡から下山した私たちは
少し遅めのお昼ご飯を EN(旧木村酒造場)のレストランで頂くつもりだったんですが
なんと、団体様が貸し切っていたので私たちは入れませんでした。
そこで竹田の町をウロウロして見つけたのがイタリアンのお店です。
和田山の田舎にイタリアン!
昔を知っているだけに驚きもひとしおです。
しかし、田舎のレストランとは思えないポテンシャルの高さでした。
この店が都会にあれば
絶対繁盛間違いなしです。
みんな、また来たいって言ってました。
きっと、この店を目的としたサイクリングが企画されることでしょう。
さて、腹ごしらえをした私たち
そろそろ瀬戸内海側に帰らなければなりません。
笠杉峠へ向けて上り基調が続きます。
この上り基調で、またインターバル掛ける人がいました。
やっぱりセーテンさんです。
来るときも散々インターバル掛けて
我々の脚を削ったのに、懲りてないようです。
ちょっとメタボなので勾配がキツクなると失速するんですが
勾配の緩い所は元来のパワーでガンガン牽くんですよね。
それが一定ペースならいいんですが
彼の場合、何故かインターバルが掛かるんですよ。
「一定ペースで走って欲しいんですけど!」
「250W固定ですから一定ペースのはずですよ」
「いや、インターバル掛かってますって!」
「おかしいな・・・
ちゃんとパワーメーター見て走ってるんですけど・・・」
そんなやり取りをしながら笠杉峠を上りました。
ここはなんとか私が振り切りましたが・・・
セーテンさんが私を越えるのは時間の問題に思われました。
「いやぁ~まだまだですよ」
笠杉峠をクリアして
私たちは瀬戸内海側の下り基調を高速巡行していました。
メンバーのドリンクが底をつきかけたので自販機で休憩しました。
この自販機の休憩で
セーテンさんがインターバル掛けてると批判の嵐!
「えっ?僕、インターバルなんかかけてませんよ」
「またまたぁ~、俺、後ろ付いたとき
こら、アカンわぁ~って車間開けたもん」
「おかしいなぁ~
パワーメーター見て一定ペースで走ってるつもりなんですけどぉ~」
「いや、パワーメーターより感情の赴くまま踏んでる感じやで」
「セーテンさんね、ついて行かれへんし!」
特にバスク輪さんはセーテンさんがインターバル掛けるのが余程嫌だったらしく
その舌鋒は鋭かったですね。
セーテンさんは皆から攻められて
遂にお姉言葉で反論しました。
「もう!何でなのよ!」
不毛な水掛け論を続ける訳にもいかないので
私たちは再び走り始めました。
列車は順調に高速巡行をしている様でしたが
後ろで何かやり取りがあったみたいです。
最後尾のバスク輪さんが千切れかけた時、
その様子に気付いたオンチさんが「俺の前に行け」と合図したみたいなんです。
因みに今回のメンバーの中で一番走力のあるのがオンチさんなんです。
道の駅いちのみやでの会話で
何故オンチさんがバスク輪さんを前に行かしたかが分かりました。
「オンチさん、俺が千切れかけたら
前に行けって千切れさせてくれないんですよ」
「後ろで知らんうちに千切れられるのが一番アカン、
全員、連れて帰る、そこ大事・・・
あんなぁ~ガンガン行くのは周りがみんなアカン人(凄い人)か単独の時や、
こういうサイクリングの時は違う」
こういう事が言えるのはオンチさんが本当に強くて紳士なサイクリストだからでしょう。
なかなか頼りがいのある、いい男です。
さて、引き続き私たちは下り基調を高速巡行、
下り基調は体重のあるセーテンさんが得意とするシチュエーションです。
先頭交代が行われセーテンさんが先頭になった時です。
後方から矢の様に飛び出る影がありました。
「誰や?」
「バスク輪さんや!」
バスク輪さんはセーテンさんの横に来ると
「STAY!」「STAY!」とハンドサインと声を出しながら
無理やりセーテンさんの前に躍り出たのでした。
ここから先は「俺」が牽く!と言わんばかりです。
私にはバスク輪さんの行動の意味がすぐに分かりました。
これ以上、セーテンさんのインターバルで脚を削られるくらいなら
自分が先頭を牽いたほうがマシだって事です。
いわゆる蓋をする作戦です。
自分より走力が上の人と走る場合、
後ろに付いて行く事さえもしんどい時があります。
そういう時は自分が前を牽いて
列車のペースをコントロールするんです。
先頭はその権利がありますからね。
ちょっとセーテンさんの目が点になってたかな。
無事に走り終えて
私たちは馴染みの焼肉屋さんで晩御飯です。
筋肉にダメージがある時はタンパク質を欲するんですよね。
仲間と食べると体育会みたい。
俺、脚削られるし!」
「おかしいなぁ~
ちゃんとね、パワーメーター見て走ってるから一定ペースのはずなんだけど・・・」
「いや、インターバル掛かってましたって!」
不毛な水掛け論はまだ続く・・・
走行距離…166.08km
時間…6:05:01
平均速度…27.29km/h
最高速度…56.03km/h
平均CAD…82
積算距離…48163km
消費㌍…3283kcal
補給食…###kcal
心拍…Ave.138 Max.181
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
セーテンさんは一定ペースでは無かったと思いますが
走力は上がっているのは間違いありません。
今後が楽しみですね。
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も〜何でなのよ…と言うセーテン君に、も〜たまらんわ!…と肩をすぼめてアピールのバスク輪君…(^。^)
しっかり カバーするオンチさん。
仲間って 良いなぁ…\(^o^)/
トレーニングの効果で出力はかなり上がってるようですが、体重でなかなか苦戦してるようですw
4%を250Wで走っていて途中で勾配2%になったら同じ速度だと緩くなった分だけ必要なパワー落ちるから楽になります。そこを頑張って250Wにすると~\(^-^)/
パワーウエイトレシオの関係以外に
気分が良くなったらペースを上げるだけ上げて
すっと後ろに下がる・・・
次を引き継いだディーさんあたりが
そのペースを維持したら
最後尾で「ペース上げ過ぎ」って文句言ったりするんです。
上げたんお前やっちゅうねん!事件がありました。
数値で表せない感覚っていうのが大事なのかもしれませんね。