何でもないストレートで発生した集団落車の原因 |
今年の春のエンデューロレースは
前半はヘビーウエット、
しかもサーキット独特のオイルが浮く現象で非常に滑りやすいコンディションでした。
そして後半は前線が通過した後に暴風が吹き荒れ
ロードバイクを安定して走らせることが難しい状況でした。
そんな悪条件でしたから落車の数は非常に多かったです。
多かったのはコーナーでの単独の落車でしょうか。
滑りやすいコンディションのなか
自分を抑え切れずにオーバースピードでコーナーに突っ込んで滑って落車。
あるいはコーナリング中に暴風にあおられバランスを崩して落車。
こういった落車が多かったように思います。
そんな中で、ちょっとした知識があれば防げたんじゃないかと思われる落車がありました。
今回は、その落車について読者の皆さんと共有化したいと思います。
まず最初に述べておきますが
私が今から説明する落車について
誰が悪いとか、そういう事を言うつもりはサラサラありません。
万が一、この記事を読まれて、
もしかして、自分の事を書かれているんじゃないかと思われる人がいるかもしれません。
しかし、責めるつもりは全くありません。
むしろ、これから落車防止のために
いい題材を提供いただいたと思うくらいです。
落車が起こったのはストレートでした。
路面のコンディションはドライ。
向かい風が吹いていました。
上り基調のストレートで、しかも向かい風ですから
スピードは出ません。
なんでこんなところで落車が発生するんだろう思いますよね。
ところがこんなところで集団落車が発生したんです。
6~7人の集団だったと思います。
先頭の方が後ろを振り向きました。
するとタイヤが擦れる音がして2番手が落車
後続も2番手の落車に巻き込まれる形で次々と落車
結果、列車全体を巻き込む集団落車が発生したのです。
いったい何が起こったんでしょう?
分かりますか?
実はこれこそ
車輪を重ねて走っていたから落車したんです。
向かい風の中、2番手の方は先頭に対し
かなり接近してドラフティングしていました。
ちょっと近づき過ぎて前走者の後輪と
自分の前輪が重なったんですね。
その時、先頭の方が
どのくらいの規模の列車になっているのか気になったのかな、
後ろを振り向いたんです。
その時、振り向いた方向に蛇行しました。
この時は右側から後ろを振り向いたので右側にラインが膨らんだのです。
この動きが2番手の前輪を強制的に右にハンドルを切らせることになりました。
つまり、先頭の後輪が2番手の前輪と接触。
先頭の後輪が2番手の前輪を右側へ押す形となり
右側に急ハン切った2番手がつんのめって落車、
結果、集団落車となったのです。
この落車で難を逃れたのは先頭だけでした。
過去の記事にも書きましたが
ドラフティングする時は車輪を重ねない様にした方が落車を防げると思います。
また、先頭が右に蛇行しなければ落車しなかったかもしれません。
とにかく真っ直ぐ走るという基本をしっかり実践していれば
落車は減らせるのではないかと思います。
ドラフティングは色々な場面で使うテクニックです。
しかし、車間を詰めて走ると危険性も高くなるのは事実なんですよね。
ドラフティングは前走者に近ければ近いほど楽に走れますが
車輪を重ねる程近づき過ぎると落車の危険は飛躍的に増します。
そして無暗に蛇行すると接触して落車の原因になりうる・・・
とにかく真っ直ぐ走る方がいい。
そして忘れてはならないのは
しっかり前を見る事です。
前でどんなことが起きるか分かりませんからね。
車間が急激に詰まる事もある。
更に一定ペースで走る方が車間を一定に保てます。
急減速や急加速を繰り返すような走りは
車間も安定しません。
追突の危険性が増します。
まとめますと・・・
ドラフティングをする時は車輪を重ねない。
真っ直ぐ走る。
しっかり前を見る。
一定ペースで走る。
こういった点を気を付けて走るとかなり違うと思います。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
私はプロでも何でもないので
今日書いた事は素人としての見解です。
あくまで私の経験や見聞に基づくものです。
だから間違っているかもしれません。
しかし、少しでも落車を減らせることに役立てるならと思い書きました。
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レース・ロングライドイベント共にブリーフィングを聞いていない参加者が多すぎると思います。
多くの人と一緒に走るわけで、最悪自分だけでなく他人に迷惑をかけてしまうことを理解して、ちゃんとブリーフィングの内容を頭にいれて参加してほしいですね。
エンデューロは特に斜行する人が多いですよね。
車輪を重ねないで走る、基本ですね。
しかし斜め向かい風や、登りの手前で思ったより集団のスピードが落ちたときなど、仕方なしに車輪を重ねる場合もあるかと思います。
自分はその時、最悪前を走る人が寄ってきたら一緒によける準備をしながら走っています。そしてよける時は周りの人にも伝わるように声を出します。
よけるスペースが無いときは、仕方なしにゆっくりブレーキをかけて下がりますが。
あと変な動きをする人は、走りを見てるとなんとなく分かります。そのような人には近づかないか、前に出るようにしてます。
少しでも落車を減らすお手伝いが出来ればと、コメントさせて頂きました。
やはり、知ってて走って欲しいですよね。
私もブログを通じて
そういう事を発信していけたらいいかなと思っています。