ミッションは達成された・・・しかし・・・ |
前回からの続きです。
28周から31周目まで
後半4周回にも渡ってラップタイムは8分以上。
そして32周目に突入した時の経過時間は3時間52分18秒・・・
つまり、これまでと同じ8分以上のラップタイムであれば
このレースの成績は32周で確定です。
しかし、逆に言えば
7分42秒以内で帰ってくれば成績は33周になる。
1周の差は大きいですよね。
7分42秒以内に帰ってくる・・・
果たして自分に
そんな力が残っているのか?
そんな事、分かるわけがない!
とにかく、この周回が最大の勝負どころ!
やるしかない!
「行くでけえええええ!」
私は下ハンダンシングでフクちゃんの前に出ました。
私のラストスパートにフクちゃんは、すぐさま反応!
ドラフティング圏内を維持したままついてきます。
同級生コンビの丸臨列車の出力は急上昇。
アドレナリンが苦しみをマスクしました。
ラストスパートは
とにかく、前へ・・・
前へ・・・
「この1周だけ苦しめばいい・・・」
ヘビーウエットから暴風のレース・・・
過酷なレースの決着を付ける時が来たのです。
ウイリアムズコーナーの緩やかな上りで
もう一度下ハンダンシングに切り替えました。
目線は自然とコントロールラインの方を向く・・・
残り時間をアナウンスする声が
風でかき消されて聞こえない。
(果たして俺は間に合うのか?)
第1コーナーを駆け上がり
コントロールライン手前で
ここからは俺に任せろとばかりにフクちゃんが前に出ました。
カウントダウンのアナウンスが聞こえます。
コントロールラインを通過する時、計測タグが反応する音がしました。
「ピッ!」
私はサイコンのラップタイムを確認しました。
そしてカウントダウンのアナウンス!
「20秒前!」
私はフクちゃんの後ろで思わず叫びました。
「よし!間に合った!」
ラップタイムは7分19秒、
約1分も上げた。
この瞬間、周回数は32周から33周に確定。
最大の勝負所で7分42秒以内に帰ってくるというミッションは達成されたのです。
みんなが応援してくれているホームストレート前は
フクちゃんが先頭で同級生コンビ列車は駆け抜けました。
そして、続く上りコーナー・・・
「うっ」
今までアドレナリンによってマスクされていた苦しみが体全体を覆う・・・
引き続きスパートをかけるフクちゃんに付いて行けない・・・
徐々に車間が開き、やがてドラフティング圏外になる。
小さくなっていくフクちゃんの背中・・・
マイクナイトコーナーの向こう側の直線で
フクちゃんが速い列車に乗るのが見えた。
万事休す。
ファイナルラップのラップタイムはフクちゃんが7分4秒345
それに対して私のタイムは7分35秒334・・・
約31秒の差が
そのまま4時間耐久レースのリザルトの差となりました。
レース全体の成績は
多くのDNFが出たサバイバルレースだったので何とも言えませんが
恐らく、上位30%という位置を守れたのではないかと思っています。
フクちゃんと私は同級生でありライバルなんですよね。
今まで勝ったり負けたり・・・
それが面白い。
この歳でそんな事をして遊べるなんて幸せです。
今回は負けましたが
来年は是非、機材にお金をかけて勝負したいと思います。
一応、サイコンデータです。
走行距離…123.57km
時間…4:04:46
平均速度…30.25km/h
最高速度…63.28km/h
平均CAD…78
積算距離…47160km
消費㌍…2668kcal
補給食…###kcal
心拍…Ave.155 Max.###
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
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今回のレースは、過去にも稀に見ないくらいハードで、消耗も激しかったので、最終周は後ろを見る余裕も無く、「コギコギさんは絶対後ろに居る!」って最後に差される恐怖に怯えながら必死のパッチでした(≧з≦)
ライバルって言ってもらって光栄です( ^ω^ )
じじいになっても置いてかないでね
楽しみですね♪
ショップに行く度に遅くなりますと連絡されます。