食いしん坊のプロの注文 |
この日のLSDには
LSDってどんな感じでやってるのか見てみたいと参加を希望してきたアリコさんをはじめ
筋肉ムキムキのマッスルさん、そしてコーレスさんも
LSDに興味を持って参加してくれる人ばかりです。
あっ、ひとり忘れてた!
今回の参加者の中で唯一メタボ体系のセーテンさんも参加してくれました。
彼は積極的に参加と言うより
私がメンバーに勝手に入れた感じかな。
やっぱりLSDで脂肪燃焼をしっかりやって
ダイエットしてもらわないと速くなりませんからね。
と言うのもLSDは低負荷で遅筋を最大限動かし続けるトレーニングなのですが
遅筋のエネルギーは主に脂肪を酸素で燃焼させることで得ています。
エネルギーを得るのに酸素を必要としますから有酸素運動と言うんですよね。
LSDは最大限遅筋を動かし続けるのですから
究極の有酸素運動と言えるかもしれません。
因みに速筋のエネルギー源は主にブドウ糖で
酸素が無くてもエネルギーを発生させることが出来るから
無酸素運動と言うんでしたよね。
決して息をしていないからじゃないですよ。
私たちが自転車に乗っている時は
普通、遅筋も速筋もよく使います。
サイクリングペースだと
エネルギーに占める脂肪とブドウ糖の割合は1:1くらいなのだそうです。
ところがLSDペースでは脂肪の割合が70%以上に跳ね上がるそうです。
この数字だけ見るとLSDの方がダイエットに向いているように思えますが
注意しないといけないのはLSDは速度が遅いという事です。
例えば100km走って消費するカロリーは
LSDでもサイクリングでも私の場合2000kcalなんです。
大雑把に言えば私の体重を100km移動させるには
ゆっくり走っても速く走っても同じエネルギーなんです。
サイクリングペースで時速25kmで100kmを走り切るには
休憩を含めて5時間くらいで済みますが
LSDだと時速20kmくらいになりますから
100km走り切るのに6時間は見ておかなければなりません。
ですから距離ではなく時間当たりで燃焼される脂肪の量となると
それほどLSDの方が多いというわけではないでしょう。
しかし、遅筋を最大限動かし続けると
エネルギーを作り出すミトコンドリアが増えます。
ミトコンドリアは毛細血管から酸素を取り込んでエネルギーを生み出しています。
ですからLSDをすることで
脂肪をエネルギーにしやすい体をつくる事が出来るはずです。
となればLSDをやれば太りにくい体になるかもしれませんね。
しかも、体内に貯蔵されているグリコーゲン(主にブドウ糖)の
消費を抑えられますから
後半垂れないスタミナが得られるというもの。
話がかなり脱線しましたが
体中に脂肪というエネルギー源を沢山蓄えているセーテンさんには
LSDによって脂肪を燃焼するのはもちろん
ミトコンドリアを増やしてどんどん脂肪をエネルギーに変換できる体を
是非とも手に入れてもらいたいです。
道の駅ペーロン城でセーテンさんと合流した私たちは
坂越に向かう坂に差し掛かります。
メタボなセーテンさんは坂が苦手なのですが
ペースは先頭を牽く私のLSDペース。
「LSDっていいなぁ~
坂でも千切られなくていいや」
セーテンさんにとって苦痛の坂を
LSDなら苦しまずについて行けるのが新鮮なようでした。
「コギコギさん、ダンシング見てもらっていいですか?」
アリコさんは、今までハンドルにもたれ掛かるようなダンシングだったそうです。
それを私のアドバイスを参考に
ハンドルではなくペダルに体重を載せるダンシングに改めたそうです。
「おっ!出来てるやん!」
ダンシングって意外と難しくて
説明しても簡単に出来ない人が多いんですが
アリコさんは、ちゃんと出来ていたのでビックリです。
私たちは坂越から国道250号線を瀬戸内海沿いに岡山県方面へ西へ移動、
備前からサイクリングロードの片鉄ロマン街道に入りました。
片鉄ロマン街道は平坦路中心ですからLSD向きのコースです。
私はアリコさんが言葉を続けるのを遮って私が続きを話しました。
「面白くなかった・・・でしょ」
「そうですねぇ~
けっこう辛かったっす。
でも、今日みたいに皆で走れば面白いですね」
しかし、確かにみんなで走るLSDは単独で走るより精神的には強くなれますが・・・
「コギコギさん、お昼ごはんどうしますか?」
セーテンさんはお昼御飯が気になるようです。
「そうだなぁ・・・和気のオムライスの店はどう?」
「和蔵ですか、いいですねぇ~
あそこにオムライス、美味しいですから!
よし!断然、やる気出てきたぞ!」
片鉄ロマン街道は車道から隔離されているので雑談しながらLSDが出来ます。
新しい機材の話で盛り上がりました。
やっぱり皆では走ればLSDでも楽しいのかもしれません。
そして和気のオムライス専門店に到着。
LSDでも腹は減るのです。
「ご注文はお決まりになりましたか?」
愛想の良いお姉さんがセーテンさんの傍に立ちました。
真剣な眼差しでメニューを見つめるセーテンさんからは
これが彼の専門分野だというオーラが感じられました。
何と言いましょうか・・・
食いしん坊のプロとでも表現すればいいでしょうか。
セーテンさんは数あるオムライスの中で何を注文するのか?
「昔ながらのオムライスの並・・・」
おっ!偉いぞ!
食いしん坊なのに大盛りとは言わなかった。
「と・・・」
と?
何ですと?
「ホワイトソースのオムライスの並」
????
「セーテンさんオムライス二ついくの?」
「コギコギさん、だって色んな味、食べたいじゃないですかぁ~
ホントは3ついこうとしたぐらいで・・・」
こ、これが食いしん坊のプロの食べ方なのね・・・
ダイエットがぁあああ!
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
実はセーテンさんに触発されて
マッスルさんとアリコさんも二皿平らげました。
全員、過補給かも。
まっ、毛細血管とミトコンドリアが増えればいいんです。
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