こっ、こ・ろ・す・き・ですかぁぁああああ! |
前回からの続きです。
竜野駅周辺の周回コースで集団走行の練習をした後
私たちは臨時漕会定番コースを走る事にしました。
まずは揖保川沿いを北上し新宮から国道179号線を西へ。
三日月で卯ノ山峠をスルーして久崎へ向かいます。
久崎から国道373号線を千種川沿いに南下して
有年から国道2号線に並走する農道を通って相生へ帰ってきます。
ちょうど出発したのが昼前だったので
腹ごしらえのために龍野の「霞亭」へ向かいました。
龍野は播州の小京都と呼ばれ
その町割は江戸時代と殆ど変っていません。
ポタリングペースで醤油蔵の並ぶ龍野の町を走りました。
少し坂を上って龍野城のそばに「霞亭」はあります。
そうめん作りが盛んなんです。
揖保乃糸(いぼのいと)って聞いた事があるでしょうか?
奈良県の三輪そうめんと並んで日本を代表するそうめんです。
私の感覚からすると大阪の淀川を境に西が揖保の糸の縄張り
東が三輪そうめんの縄張り・・・ホンマかいな?
とにかく地元ではそうめんといえば揖保の糸であって
一年中食べる物なんです。
もしかして、そうめんは夏の食べ物だと思っていませんか?
そうじゃないんです。
寒い冬に食べる、いや一年中食べる温かいそうめんがあるのです。
その温かいそうめんとは一体どんなものなのか?
それはゆでたそうめんに熱いだし汁をかけて食べる・・・
イメージとしては、うどんやそばと同じですね。
ゆでた麺に熱い出汁をかけて食べますから・・・
地元では、その温かいそうめんを「にゅうめん」と呼びます。
なぜ温かいそうめんを「にゅうめん」と呼ぶのかは知りませんけどね。
さっそく、霞亭にゅうめんを注文しました。
「えっ?出汁に梅干しなんて合うの?」
そう思われるかもしれません。
しかしこの梅干しは酸っぱくはありません。
甘いのです。
なにか特別な梅干しなんでしょうね。
実は御津町の綾部山に梅林があるので
私たちの地元は梅の産地でもあるのです。
大きな甘い梅干しが、にゅうめんのなかで独特の存在感を醸し出しています。
お味の方は、そんな変わった味はしません。
昔から私たちが食べてきたにゅうめんです。
安心感があって素朴な庶民の味ですね。
オーソドックスでありながら美味しいです。
このおいしさは、
やっぱり出汁がいいのかな?
ちょっとこの出汁は家では出せない味かも。
プチ情報として
実はここの御主人は昔自転車に乗ってました。
腹ごしらえを終えた私たちは、のんびりサイクリング?
いやいや、冬型の気圧配置が続き、風が強い。
なかなか過酷な状況です。
国道179号線と並走する農道に入ると強烈な向かい風に見舞われました。
西北西の風は、この道を冬に走るなら避ける事は出来ません。
私は早々に先頭を譲りました。
今回のメンバーはhiroさんをはじめ、モーニングさんとクライム君、
この3人が言わば一軍ですね。
で、二軍は私とワインレッドさん、ヘイジさん・・・
特にヘイジさんは前日、ランニングの長距離練習でダメージを残したままの参加でした。
hiroさんなんてね、向かい風に対して不平不満なんか言いません。
「向かい風さん、僕にトレーニングの場を与えてくれて有難う!」てなものです。
向かい風だろうがなんだろうがトレーニング!
もしかして喜んでるんですか?っていうくらいガンガン、
時にはダンシング交えて前を引きます。
こうなると後ろの二軍連中はたまったもんじゃありませんよねぇ~
まずはダメージを抱えて参戦のヘイジさんが千切れかけます。
「ペースダウン!ペースダウン!
後ろ、千切れかけやで!」
私はすかさず一軍に伝えました。
私は心の中で呟きます。
(よかたぁ~ヘイジさん、千切れそうになって・・・
これでペースを抑えられるぞ・・・)
何回か千切れそうな場面があって
定番のコンビニで補給しました。
するとヘイジさんが・・・
「俺、今日、ついていけそうにないんで
テクノ抜けて帰りますわ・・・
実は集団走行の練習で脚、終わってたんっすよ」
「えっ?そうなの?
じゃあ、仕方ないね・・・
夜の宴会で待ってるからね」
私としてはペースダウンを訴える理由が居なくなっちゃうんで
この先、私はどうなっちゃうんだろう?って不安になるわけです。
案の定、相坂峠で私が千切れていると
鬼コーチのhioroさんが頂上から私のとことまで下って来て並走を始めるんです。
もちろん、大人しく黙って上るなんてこたーありません。
「コギコギさん!
ほら!ケイデンス!ケイデンス!」
「そのひと踏みが
エンデューロの順位を
上げるんですよおおおお!」
「ほら!もう少し!垂れない!」
お陰さまで追い込めました・・・
下りのどうでもいい部分は私が先頭を走りまして
何とか面目を保って頑張っていました。
卯ノ山峠をスルーして久崎へ向かう県道で
今度は、ワインレッドさんが千切れかけます。
「ペースダウン!ペースダウン!
後ろ、千切れかけやで!」
ヘイジさんが千切れかけた時と同じでした。
(よかったぁ~今度はワインレッドさんが千切れかけてくれて・・・
これでペースダウンを要求できる・・・)
頼みの綱はワインレッドさんだけ・・・
頑張れワインレッドさん!
国道373号線を千種川沿いに高速巡航・・・
心拍は既にレッドゾーンに突入していました。
乳酸が大量生産されています。
しばらくするとワインレッドさんが何か言っています。
「あのうぅ!わたくしぃ~家がこの辺なものでぇ~
そろそろ失礼させていただきますぅ~」
(えーっ!
ワインレッドさん居なくなっちゃうのかよぉ)
誰が言ったのでしょうか?
憶えていません。
「じゃあ、最後に思いっきり前引いてもらわなきゃ!」
するとワインレッドさんが前に出て前を引き始めました。
「ぅおおおおおお!」
ペースが上がりました。
後ろを走っている私は結構つらいです。
列車のペースが上がったところで
「じゃあ!ここで失礼します!」
(マジかよぉ~
ペース上げるだけ上げておいて失礼するのかよぉ~)
かくして二軍は私、一人になった・・・
前3人は凄い人ばかりです。
ワインレッドさんが居なくなって
ペースを抑える理由がなくなったからでしょうか?
列車は更に高速化しました。
「何?この速さ?」
まるで歯が立たない!
追い風の高速巡航で
いくら漕いでも千切れていく。
ダンシングしようが何をしようが千切れてしまう。
もう二軍は私一人・・・
前を行く3人の背中がどんどん小さくなって行きました。
私が居なくなった事に気付いた一軍はペースダウンしたようでした。
私は迷惑を掛けないように必死で追いかけます。
そしてやっとの思いで列車に合体!
「あっ、コギコギさん、合流しました?
じゃあ、ペース上げていいっすか?」
「こっ、こ・ろ・す・き・ですかぁぁああああ!」
走行距離…113.25km
時間…4:10:14
平均速度…27.15km/h
最高速度…51.52km/h
平均CAD…86
積算距離…38644km
消費㌍…2500kcal
補給食…###kcal
心拍…Ave.147 Max.183
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
私は週に1~2度しか自転車に乗りません。
方や平日もローラー台やランニングでトレーニングされているメンバーとの格差は
広がるばかりです。
それはレベルが上がっているという事なんですけどね。
この後の宴会のビールが美味かったのは言うまでもありません。
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いい感じにネタに使われている( ゚д゚)
ここで初心者から質問なのですが、体がまだ出来てない者にもLSD走は有効なんでしょうか?LSDをするよりガンガン走り込んだ方がいいですか?アドバイスお願いします!(皆さんみたいにアワイチとかレースにチャレンジしたいんです)
笑いながら読ませてもらいました。
hiro さんの「そのひと踏みが」の台詞,いいですね~。
ぼくも,hiro さんにそう言われてるつもりでいつもローラー回してます。
LSDは体の出来ていない初心者ほど効果があると言われています。
ただ、LSDは達成感も無く、単調な練習のため
私の周りで長続きしている人は皆無です。
(記事にはしていませんが私は今でもやっています)
せいさんはロードバイクを初めて3カ月ですかね。
最初はLSDよりも航続距離を延ばす練習をしてみてはどうでしょうか?
きっちり100kmを走れるようになって一人前かな。
ロングライドにはペース配分や補給配分
疲れないポジションやぺダリングなど
これから長い自転車人生を楽しむ上で必要なテクニックを学ぶ事が出来ます。
それが出来るようになると
もっと速く走りたいと思うようになるかもしれません。
その時に、せいさんのトレーニングメニューとして
LSDやインターバルトレーニングが候補に挙がってくるかもしれませんね。
「ペース上げていいっすか?」って
もう、たまんないっすね。
ビワイチの時のリキさんのセリフも素晴らしかったですよ。
「年寄りをいじめるんじゃなぁあああい!」
うちのチームの中では速くはないわな。
こういう記事はインパクトあるので、
ーーー
臨時漕会=本気の走りチーム
メンバー=ガチガチの体育会系猛者揃い
ーーー
読者にはこんなイメージが植え付けられます。
少なくとも私は植え付けられました…
心拍計付きのサイコンをお持ちでしたら
こんな風に走ってみてはいかがでしょうか。
まず、最大心拍数の80%以下で走り続ける。
補給は消費カロリーの50%以上を補給し続ける。
これだけです。
あとは自由に走ってもいいです。
一応、最大心拍数の80%あたりが
AT値(有酸素運動と無酸素運動の境界)という
私の経験上の計算式です。
もちろん個人差がありますから
AT値は自分で走っていくうちになんとなくわかってきます。
ですから、LSDの前に
有酸素運動領域で走り続けてみて下さい。
LSDの前に、まずは自分のポテンシャルを確かめてみましょう。