列車のなかで先頭の役割、最後尾の役割 |
松江市役所の駐車場の隅でグループライドの説明はまだ続きます。
さて、自転車が一列になって走ると
後続は、前走者によって視界が、かなり遮られます。
だから声出しやハンドサインは重要になってくるんですよね。
しかし先頭だけは視界が遮られません。
全部見えます。
だからこそ、先頭が果たす役割は大きく責任も大きいです。
列車がひとつの生き物とするならば
先頭は「目」であり「頭脳」であります。
まず先頭の役割は後続に危険を知らせる事でしょう。
自転車が走る道路の左端付近は
車が走行する場所よりも危険な場所が多いです。
例えば、車だったら何でもないような
小さな落石であっても
それに乗りあげればバランスを失って落車するかもしれません。
グレーチングの隙間にロードバイクのタイヤがハマり込んで落車するかもしれません。
車止めのポールに衝突するかもしれませんし
時には動物の死骸があったりゴミが捨てられていたり
どれも落車の危険性をはらんでいます。
このように路上に危険物があるときは
先頭は、危険を回避すべく後続に伝えなければなりません。
路上の危険物、ここでは落石があったとしましょう。
こういう時、先頭は「落石!」と声を出して、その落石を指差して後続に伝えます。
後続も先頭と同じように声を出し、
指差しする事で最後尾まで危険が伝わります。
グレーチングがあっても同じ
「グレーチング!」と声を出します。
この時、片手運転が危険な場合はハンドサインを無理に出さなくてもいいです。
落石に乗り上げそうなのにハンドサインを出して落車してしまっては元も子もありません。
まずは声を出す。
前方に人が歩いていたとします。
歩行者を避けるには、どうしても車道側に膨らまなければなりません。
先頭は、まず「歩行者!」と声を出します。
そして、右に寄るハンドサインを出します。
もちろん、後続も伝言ゲームのように「歩行者!」と声を出しますから
最後尾まで前方に歩行者がいると伝わります。
先頭は右に膨らむにあたって後方から車が来ていないか確認したいですよね。
しかし、今度は後続が視界の邪魔になります。
そこで今度は最後尾の出番です。
最後尾は後方から車が来ていないか確認します。
大丈夫なら「後ろオッケー!」と声を出します。
その声を聞いて先頭は歩行者を避けるため車道側に膨らみます。
もし、この時、後ろから車が来ていれば
最後尾は「後ろ、車、来てまぁ~す!」と声を出します。
先頭は最後尾の情報をもとに「減速ぅ~!」と声を出し減速のハンドサインを出す。
最後尾が「後ろオッケー」と言うのを聞いて
やっと前方の歩行者を避けるため車道側へ進路変更します。
歩行者を避けるだけでも色々するでしょ。
声もかなり出さなきゃいけない。
こうやって声を出していると歩行者のほうも
「あれ?なんか変な連中が来るぞ」と認識してくれるのです。
こうやって列車は安全に歩行者を避ける事が出来る。
最後尾は先頭が手に入れにくい最後尾の情報を伝える役割があります。
例えば後方からダンプカーがやってきたとします。
最後尾は先頭に「ダンプ来まぁ~す!」と声を出す。
すると列車全体に緊張が走り、運転が、より慎重になります。
先頭は最後尾の情報をもとに列車をどうするか判断します。
例えば一定ペースで走った後に
道路わきの広くなった所へ列車を誘導するなど・・・
(この時、やみくもに脚を止めてしまうと後続が追突して
ダンプのすぐそばで落車したり
最悪、ダンプに巻き込まれるなどの重大事故になる可能性があります)
二段階右折をしなくてもいいような場所で右折する時も
先頭が「右に曲がりまぁ~す!」とハンドサインを出しながら声を出すと
最後尾は後方確認して車が来ていなければ「後ろオッケー!」と声を出す。
車が来ていれば「車、来てまぁ~す!」と声を出す。
車が来ていれば先頭は「ストップぅ!」と言って列車を止める判断をしたりします。
最後尾って割と役割が大きかったりするんですよね。
臨時漕会では日常的に当たり前のように
列車のメンバーが連携して安全を確認しています。
これは高速巡航では尚更ですし
仲間内での千切りあいが行われている時も同様です。
いかなる状況においても
声出しやハンドサインなど
あらゆる手段を用いて安全確認をしながら走る。
さて、最後にもう一つ先頭の役割です。
先頭は列車全体のスピードをコントロール出来ます。
これは先頭に与えられた特権ですよね。
しかし、何でも自分のペースで走ればいいというものではありません。
例えば信号待ちからのスタート・・・
先頭が走り始めると
後続は一瞬遅れてクリートをはめて走り始めます。
二番手三番手と同様ですが
最後尾になると先頭とのタイムラグはかなり大きくなります。
すると最後尾は信号待ちの度に脚を使って追わなければなりません。
ですから、信号待ちから走り始めるときは
先頭はじわっと加速して最後尾が走り始めるくらいから速度を上げていくのです。
そうすれば列車に加わるメンバーの体力を温存できます。
同様に坂が続いた後、平坦になるような部分では
先頭が坂を登りきっても最後尾が坂を登りきるまで
かなりのタイムラグが発生します。
ですから、先頭は坂を登り切っても、すぐに巡航速度に上げず
じわじわ走って最後尾が坂を上り切るタイミングで加速します。
このように先頭が後続に配慮する事で
列車は分解せずに美しく、しかも楽チンに走る事が出来るのです。
列車を形成して走るという事は
ただ単に一列になって走るという事ではないんですね。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今回の記事は素人の経験に基づくものであり
間違っている場合もありますのでご了承ください。
今日は、ここまで書いて力尽きました。
続きは後日、書くつもりです。
短くまとめて書くつもりだったのに・・・
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はじめは声出しが少し気恥ずかしかったものですが、今や 自然に声が出るようになりました^_−☆
列車を形成して走る…ただ一列に並んで走るということでは無い!
しっかりと心に刻みます(^-^)/
理にかなったものは美しく,優しい気持ちは心地よい,そんなことを感じながら走っていました。
こうして改めて文章で読むと,仲間,トレイン,グループライドというものに対するコギコギさんの思いが伝わってきて感動しました。
着実に成果は出てると思います。素晴らしい取り組みですね。
今まで、ほとんど単独でしか走ったことないので、こういった記事はすごく勉強になります!
でも、実際にやっている姿を見て勉強したいというのもあります。
兵庫県で、もしレッスンが開催される場合は、ぜひお知らせお願いします。
で、前回いただいたお返事の、次はセンチュリーライドしますか?に刺激を受けて、ロードデビュー2か月記念に挑戦してきました。
嫁さんの14:30から用事があるから、それまでに帰ってくること!のコメントに、時間的にやばいかなぁと思いましたが突撃です。
明石(175)氷上(176)篠山(372)姫路(県道)明石
で、166.3km 累積標高1814.8mで、何とか14時頃に帰着できました。途中、坂が多く、何度も心が折れそうになりましたが、記事にあったスローモーションのように漕いで登って何とかいけました。ペースはAve24km/h程度でしたが今回も無傷でした。
今まで、フルアワイチにビビッてましたが、挑戦できそうな気がしてきました。
しかし、ロードバイクって、楽しいですね。
でも、それは事故がなければの話。
お仕事もあり大変と思いますが、記事楽しみにしていいます。今後ともよろしくお願いいたします。
出雲路のときに、サポートバイクの方々が信号待ちの際などに右折左折のハンドサインを、出していただいたのを思いだしました。大変かっこよかったです。(^^) ちなみに返答はハンドサインで返しました(^-^ゞ
神戸在住のクロスバイク乗りです。
普段は一人で乗ることが多いので、集団走行のノウハウに関する記事をいつも参考にさせていただいています。
今回のハンドサインの記事もとても勉強になりました。
これからも更新楽しみにしています。
でも一歩間違うと接触して落車の危険もあります。
メンバー全員が無事に帰れるように
声出しやハンドサインが役に立つと考えています。
少しでも落車や事故が減ればいいなぁ・・・
「こうやって走れば安全だよ」というアドバイスを受けたりしながら
今の走り方を身につけていきました。
今はグループライドでは声出しやハンドサインがないと怖いです。
キーワードは「後続へ配慮」かな?
少しの思いやりで、列車は安全に且つ速くなると思うのです。
別に難しいことではないので
多くの人に取り入れてもらえれば
少しでも落車や事故が減るんじゃないかと期待しています。
偉そうに言える立場の人間じゃないんですけどね。
自然と危険を探しながら走るようになります。
危険をいち早く察知する事で
単独で走っているときでも
事故防止に役立つんではないかと思います。
せっかくの自転車ブームで自転車に乗る人が増えていますから
事故や落車がなく楽しく乗ってほしいですよね。
すぐに解るんですけどねぇ~
そういうわけにもいきませんのでブログで想像して楽しんでくださいね。
実際、私は人に教えるほどのものは持ち合わせていないんです。
ただ、素人で今自分たちがやっている取り組みを紹介しているだけです。
それが皆さんの参考になるのなら
ブログを書いていて良かったのかなと思います。
さて、ロードデビュー2ヶ月でセンチュリーライドを達成しましたか。
素晴らしいですね。
アベレージも素晴らしいですよ。
ロードバイクは人力で移動する手段としては地上最速・・・
その移動距離は空を飛ぶ鳥に匹敵します。
とむさんは、その翼を手に入れました。
あとは時間が許せばいくらでも遠くへ行けるでしょう。
地図を広げるのが楽しみですね。
ただ、これからの時期は日が短くなってロングライドには適しません。
少なくとも明るいライトが必要になります。
春になって更に大きな翼を手に入れるため
冬は、その準備ですね。
距離感が一般人とかけ離れていくのが面白いでしょ。
嬉しいですねぇ~
声を出したりハンドサインを出す事が恥ずかしいと思わずに
どんどんやって欲しいです。
そうすればカッコイイ上に落車や事故を減らせるのにねぇ~
そして、声を出す事で確かに元気になるような気がします。
私がお手本という事もないんですが・・・
うちだけに通用するハンドサインもありますしね。
でもまぁ真似してもらうのは歓迎ですね。
私はチームにいる関係でしょっちゅう集団走行しますが
それは恵まれている事なんですね。
これから自転車に乗っていれば色々な出会いがあって
グループライドの機会が増えるかもしれません。
その時は、声を出したりハンドサインを出して走る事をやってみて下さいね。