信号待ちで立ちゴケしない術&声出しとハンドサインの実際 |
前回からの続きです。
バイソンさんにグループライドのポイントを説明して駐車場を出ようとした時です。
「ちょっと待って!」
私は大切な事を説明するのを忘れている事に気付きました。
出発するのを止めて説明を始めます。
「バイソンさん、安全に停止する方法を説明するのを忘れていました」
「安全に止まる方法ですか?」
「そう、立ちゴケって聞いた事あると思うけど
ちょっとした注意で減らす事が出来ると思うんです。
実は、初心者の人がやらかす立ちゴケで
よく聞くのが信号待ちの時なんですよ。
歩道側に倒れれば、まだマシ・・・
車道側に倒れれば、命を失うかもしれないくらい危険で
車からすれば、いい迷惑ですよね。
クリート付きの靴は、よく滑るから気を付けないといけないのに
やっぱり、どこかママチャリの癖が抜けなくて立ちゴケするんだと思います。
じゃあ、ちょっと説明しましょう」
安全に止まるというのは、とても簡単なように思いますよね。
実際、気を付ければ難しい事ではありません。
① 停止する前に左クランクを下にして左のクリートを外します。
② ロードバイクを惰性で進ませながら右クランクを下にします。
これで両脚が下がった状態。
③ 左足を地面に着き、右クランクは足を載せたまま下におろしておく。
この状態が一番安定して停車出来ます。
漕ぎだす時は後方確認してから
右足でペダルを引き上げてから漕ぎだします。
では、どういう状態が不安定かと言うと
多いのが停車中、次に漕ぎだす準備として右ペダルを上げておく状態。
これだと常にブレーキを掛けておかないと
不意に自転車が動いてしまいます。
この状態で後ろに振り向いて
バランスを崩して立ちゴケなんて事も・・・
サドルから降りずに乗ったまま
歩道の淵に左足を乗せて
更に右脚は漕ぎだしに備えて上げておく・・・
よく見かける光景ですが更に不安定になります。
クリート付きの靴は、よく滑るので
歩道の淵に足を置いたつもりが滑らせて落車なんて事もあります。
初心者のうちは特に面倒でもサドルから降りて左足は地面にしっかりと着ける。
そして右クランクは足を載せたまま下げておく。
そうい癖をつけておくと良いでしょう。
「それじゃあ、私が先頭を引きます。
バイソンさんは私のハンドサインを真似して出してもらったらいいですよ」
やっと駐車場からスタートしました。
道幅が狭く交通量の多い所に差し掛かると
「げんそぅ~!」
信号の無い交差点に差し掛かると
「げんそくぅ~!」
道幅の狭いところで前から車が来ると
「前から車!」
歩行者が歩いていて避けなければならないと
「歩行者!」
歩いていた人は私の声に気付いて足を停めました。
私の後ろのバイソンさんは
思ったより頻繁に声を出してハンドサインを出すものだと思ったに違いありません。
道路を横断する時も
「右、オッケー!左、オッケー!」
信号が赤に変わると
「げんそくぅ~!」
「ストップぅ~!」
グレーチングを通過する時
「グレーチングぅ~!」
道の駅あいおい白龍城を過ぎて相生産業高校から左折して坪根方面へ向かいます。
ここは少し上り坂・・・
私はバイソンさんときのこだけさんの心拍を確認しました。
「バイソンさん、今、心拍は?」
「167っす!」
「きのこだけさんは?」
「170!」
上りはこの心拍で先導すればいいとか
平地はこのくらいの心拍で走ればいいのか等
心拍を知る事で容易に彼らのペースに合わせられます。
心拍計を着けて走ってもらうと
教える立場からも便利ですね。
やがて坂の頂上が近づいて
今度は右折しなければならなくなりました。
私は右腕を伸ばし
「右に行きまぁ~す!」
と声を出すと後ろからすかさず、きのこだけさんが声を出しました。
「後ろ、オッケー!」
(おっ、なかなか最後尾の役割を解っているじゃありませんか!)
グループで走っていると後方確認は先頭よりも最後尾がしやすいのは当然ですよね。
ですから最後尾のきのこだけさんが後方確認を担うのです。
これこそクループライドですね。
坂越までは道幅が狭い。
時折車が私達を追い越していきますが
ちゃんときのこだけさんは声を出していました。
「後ろから、くるまぁ~!」
私は分りましたと返事します。
「ハイ!」
「大型車両来まぁ~す!」
「ハイ!げんそくぅ~!」
こうやって安全確認を先頭も最後尾もやって
声を出して進んで行きます。
やがて坂越へ入る急勾配の下り坂が現れました。
下り坂は両手でブレーキをかけるのでハンドサインは出せません。
しかし声は出します。
「急勾配でぇ~す!
ブレーキぃ~!」
ハンドサインは片手運転になるので出せないところは出せません。
ハンドサインを出すために片手運転して落車したんでは元も子もありませんね。
ですからハンドサインよりも声が優先します。
声なら初心者でも出せますからね。
坂越から国道250号線へ抜けるトンネルに入るため右折します。
私は右腕を伸ばして声を出します。
「右折、しまぁ~す!」
きのこだけさんが間髪入れず返事。
「ハイ!
後ろ、オッケー!」
私も返事。
「ハイ!
右折しまぁ~す!」
先頭と最後尾の連携もスムースになってきました。
声出しは別に、こうしろという厳格なものはありません。
ハンドサインもチームによって微妙に違ったりします。
臨時漕会でブラケットを握る手をパッパッと開けば
「今からダンシングするぞ」というハンドサインですが
同じハンドサインでも別のチームでは「路上の凹凸を通過するよ」という意味になります。
しかし、一緒に走っていれば分ります。
ハンドサインも声出しも周りに分ればいいのです。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今日は、ここまで書いて力尽きました。
どうでしょう・・・ハンドサインって実際、どう使うんだろう?と思っていた方に
だいたいのイメージは伝わったでしょうか?
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ちなみに日曜日は比叡山ヒルクライムレース頑張ってきますね。
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私達の住んでいる地域は自転車乗りにとって
もの凄く恵まれているみたいですよ。
真っ直ぐのつもりでも膝は外向き
写真で見ると、きのこだけさんと ギリギリ(゜ロ゜) 自分の感覚と客観的に見るのと ギャップがずいぶんありました。
ナイスショットありがとうございます。
私は時々、ガラスに映る自分の姿を見てフォームチェックしています。
まずはいいフォームとはどういう形か理解する事。
そしてその理想のフォームをイメージする事がいいかなぁ~
走力があがっても、こういう安全面の行動がついて行けないと
スピードが出る分危険ですよね。
何が危険かをちゃんと理解して
周りに気を配る配慮が事故を防ぎます。
懐かしのコギコギレッスン開始ですね!
思えば、師匠のブログに辿り着いたのは、必死でロードバイクについてネットで検索していた頃に見つけたコギコギレッスンのお陰でした。
もうちょっとしたら、本当にロードバイクを買う予定なんですが、相変わらず誰に一緒に走ってもらおうっていう状況です。
パイソンさんやキノコだけさん、マスターが本当に羨ましいです❗️
どんな感じなのかなぁ~
新たなチャレンジにワクワクしますね。
ブログを通じて応援しますね。
settimissimoさんはスタイルがいいからロードバイク似合いますよぉ~
早く翼を手に入れて
追い風に乗る体験をして欲しいです。