LSDをやると、どんな体になるのか |
実は私がLSDをやり始めた当初
よく解っていませんでした。
LSDの目的は「体のベースを造る」だとか
「激しい練習にも耐えうる体を造る」だとか
「スタミナをつける」だとか
様々な表現があって、どういう事なのか良くわかりませんでした。
「体のベースを造る」のなら「体のベース」って何よ?って感じでしたね。
しかし、とりあえずやってみなければ何も解りませんから
自転車雑誌なんかを見ながら、とにかくゆっくり走りました。
LSDをやりながら、色々調べていくうちに
LSDを理解するには
筋肉の基本的な事を理解しておく事が必要だと解ってきました。
筋肉には大きく分けて二つの種類があるという事です。
それは「速筋と遅筋」です。
速筋とは収縮速度が速く瞬発力とパワーを兼ね備えていますが
持久力はありません。
エネルギー源は主にブドウ糖で、酸素が無くてもエネルギーを得る事が出来るので
無酸素系の筋肉とも言われます。
発動すると乳酸を発生させます。
遅筋とは収縮速度は速筋の約半分で瞬発力もパワーもありませんが
持久力があります。
エネルギー源は主に脂肪で、
脂肪を分解してエネルギーを得るのに酸素を必要とするので
有酸素系の筋肉といわれます。
乳酸を発せさせずに動き続ける事が出来ます。
それぞれの筋肉の特徴をしっかり憶えておく必要があります。
私達自転車乗りは持久系の運動をするわけですから
もちろん、要となって来るのは遅筋です。
LSDとは実は、この遅筋を徹底的に動かし続けるトレーニングなのです。
遅筋は言わば日常生活の筋肉で
殆どの場面で遅筋で事足りてしまいます。
しかし、たまに遅筋では間に合わなくなって速筋の力を借ります。
例えば重いものを持ち上げなくてはならない時だとか
電車に間に合いそうも無くて駅の階段を駆け上がる時等です。
このように、筋肉は最初に遅筋が発動します。
そして遅筋で間に合わなくなった時に速筋が発動します。
LSDは遅筋を動かし続けるトレーニングです。
ですから速筋が発動する手前の負荷で動かし続けなければなりません。
速筋が発動し始める直前、
つまり最大限遅筋が動く心拍がLSDの心拍です。
ですからLSDの心拍は紹介する人によって様々なんですよね。
ブリヂストンアンカーの練習内容では
LSDの心拍域は60~75%となっています。
しかしブリヂストンアンカー監督の藤野智一さんが
一般のサイクリスト向けに解説するとLSDの心拍域は60~65%でした。
三船雅彦さんの解説によるとLSDは60~75%だそうです。
今中大介さんが解説すると120拍以下となります。
色々あって訳分かんなくなりそうですが
私は遅筋を最大限動かし続ける心拍だと理解しています。
ですから感覚としては力を入れないで漕ぐ感じですね。
日常生活の筋肉としての延長線上で
速筋が発動する直前の心拍になります。
私の場合、最大心拍数の65%で120拍以下の心拍が
力を入れないで漕ぐ感じになります。
ではケイデンスは、どれくらいでしょう?
これも遅筋の速度が速筋の約半分である事を考えると
120とかだったら速筋が動いてしまいますよね。
ですから速筋が発動する手前のケイデンスになります。
私の場合、80~90くらいで平均が75くらいでしょうかね。
それじゃあ、遅筋を動かし続けるトレーニングをすればどうなるんだ?
という事になりますよね。
その答えは、毛細血管が増えますとなります。
遅筋を動かし続けると、なぜ毛細血管が増えるのかは
圧力が云々、弱い刺激を与え続ければ云々、色々あるみたいですが
どうも私にはしっくりこない。
そこで、間違っているとは思いますが
コギコギ流解釈を申し上げます。
遅筋のエネルギー源は主に脂肪で
脂肪を分解してエネルギーを得るのに酸素を必要とするんでしたよね。
だったら、たくさん遅筋を動かせば
たくさん酸素が必要になる。
酸素が必要になれば、酸素を運んでくるために毛細血管が必要じゃないですか。
だから、遅筋を動かし続けると毛細血管が増える・・・
これがコギコギ流解釈です。
LSDをやれば、毛細血管が増える・・・
これがキモです。
もうひとつ、
遅筋は酸素で脂肪を分解してエネルギーを得ています。
そのエネルギーを発生させている器官がミトコンドリアと言います。
たくさん遅筋を動かすためには
たくさんエネルギーが必要になりますよね。
ミトコンドリアは盛んに酸素で脂肪を分解してエネルギーを生産しなくてはなりません。
その結果、筋肉内のミトコンドリアが増える・・・
LSDをやれば、ミトコンドリアが増える・・・
これが二つ目のキモです。
ミトコンドリアが発生するエネルギーは人間の生命活動の様々な場面で使われています。
若い人ほどミトコンドリアをたくさん持っていて
老化と共に、その数は減って行くと言われています。
ミトコンドリアをたくさん持っていると理論的に疲れにくい。
ここでLSDの目的の姿が具体的になってきました。
LSDの目的は「体のベースを造る」だとか
「激しい練習にも耐えうる体を造る」だとか
「スタミナをつける」だとかでしたよね。
これらの言葉を言い換えると
「毛細血管が増える」とか
「ミトコンドリアが増える」となるんです。
激しい練習をして乳酸が溜まったら、
それを代謝するのも毛細血管によって運ばれる血液なら
傷ついた筋肉組織を超回復させるために栄養素を運ぶのも毛細血管です。
ミトコンドリアが多くのエネルギーを造り出す事が出来れば
体内のグリコーゲンの減少を抑えられ疲れにくくなる。
それは強さに結びつきます。
これらがLSDをやる目的ですね。
それではLSDのメリット、デメリットは何でしょう?
またLSDをやると体にどんな変化があるのでしょうか?
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今日は、ここまで書いて力尽きました。
続きは後日、書くつもりです。
このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。
下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。
ポチはどれでも一つでいいですよ。
読んだら忘れずポチしてね。
にほんブログ村
ロードバイクの記事をネットで検索していたらこちらのブログに行き着きました!
当方、3ヶ月ほど前にロードを購入したばかりでとても参考になる記事ばかりです!
これからも更新楽しみにしています(*^∀^*)
LSDってレースシーズンに向けてのものだったのですね
私は一年中LSD範疇で漕いでいます
レースを目標にはしていませんが
とにかく漕ぎ続けることで、或る程度の距離もこなせるようにはなりましたが
誰かと一緒に走れるレベルではありませんので
今年は、もう少し平均を上げて誰かと一緒に出かけられるように
コギコギさんのLSD開けのトレーニング開始記事を楽しみにしています
LSDはお肌にもいいみたいですよ。
一年中LSDって言うのもアリですよ。
LSDやれば血のめぐりが良くなるので健康にいいですから・・・
今年はいつもの年よりもLSDをしっかりやって
その分、追い込み練もしっかりやれたらなぁ・・・って思います。
でも私、追い込み練が苦手なのです(T_T)
体のかなり基本な部分です。