この土地の風景のキーワードは風だな |
前回からの続きです。
宍道湖沿いの国道431号線は風を遮るものが無いので
もろに風を受けながら走りました。
「この風はドラフティングの恩恵を体感するのにちょうどいいね」
島根のメンバーは
列車を形成して先頭交代して走るような練習はあまりしていないとのこと。
なら、せっかく人数が集まったんだから列車を形成して走りましょうという事で
コンビニの駐車場で即席のコギコギレッスン!
ハスった時は、前輪を前走者の後輪に押しつけるようにして落ち着いて下がるとか
基本的な事を説明しました。
写真は「目線は腰のポケットあたりですよぉ~」とかなんとか言っているところです。
コンビニを出発して、おばさんに「どこで列車組んで走りますか?」
と聞くと「斐伊川(ひいかわ)沿いのサイクリングロードがいいわよ」という事でした。
斐伊川まで少しの間、宍道湖畔を南下します。
コンクリートの見えない水辺は美しいなと思いました。
葦原が風に揺れ、水面が風に波打っていました。
風を遮るものが無いというのは
空が広く感じるんだなと思います。
聞くと野鳥の観察ポイントがあるとか・・・
我々自転車乗りも野鳥も
風とは縁が深いですよね。
車から隔離された宍道湖畔は自転車のラチェット音と風の音だけがしていました。
先頭がテルテルさん、二番手がおばさん、次にタイプRさん、
タイプRさんの影に隠れてうずしおさん、最後にタンボさんです。
宍道湖畔から斐伊川沿いのサイクリングロードへ出ると、
いよいよ風が強くなってきました。
コンビニの駐車場で説明した事を実践します。
先頭がハンドサインを出して先頭交代を要求すると
後続が右側から追い越して行きます。
列車が自分の横を通過する時、風の塊りを感じます。
列車は自分で風をつくっている様なもの・・・
列車の中は強風から守ってくれるシェルターの様に感じます。
「ここの風は強烈なのよねぇ~
単独で向かい風の中を走って心が折れた事があるわ・・・」
「それ、わかるなぁ~
けっこう、この道長いしね・・・
でも、列車組んでみんなと走ると大丈夫でしょう?」
「そうねぇ~一人だったら、引き返してた」
おばさんと、そんな会話をしながら斐伊川沿いのサイクリングロードを走ります。
向かい風に立ち向かうには、一人では心もとない。
群れで立ち向かうというのは、どこか動物の様だなと思いました。
向かい風に立ち向かいながら、テルテルさんに質問。
「島根県って家々に防風林がある様な景色が有名じゃ無かったっけ?」
「ああ、
築地松(ついじまつ)の事ですね。
ちょうど、このあたりなんですよぉ~
北西の強烈な季節風を防ぐために家の北と西に松の木を植えているんです」
「築地松の維持は大変らしいわよ・・・
大きいし・・・やっぱり見えも張らなくちゃならないし・・・」
「へぇ~」
風景というのは、その土地のあらゆる要素が生み出しているのでしょう。
この出雲平野の風景は、まさに風がキーワードなのです。
私達は出雲大社へ向かうた斐伊川沿いのサイクリングロードから一般道へ移りました。
そして一畑電車武志(たけし)駅で休憩です。
私にとっては珍しいものです。
かわいらしく、どこかレトロな「ばたでん」は出雲平野の景色の一部なんですね。
「コギコギさん、ばたでんは300円で自転車そのまま乗せられるわよ」
「エエッ?輪行袋に入れなくても?」
「そう、そのまま乗せられる」
「マジでぇ~」
これは、宍道湖や出雲大社をサイクリングする時に使えますね。
ガンガン走る時で無くポタリングで使いたいな。
幹線道路からそれて完全な生活道路・・・
地元の人と走らないと絶対に走らないだろうなぁ~
県外から走りに来た私は
ちょっと得した気分です。
ただ出雲大社につながる幹線道路は大渋滞!
3連休の中日とあって観光客で道路は満たされていました。
「出雲大社は60年ぶりの遷宮だからでしょう・・・
僕もこんな大渋滞、見たこと無いっす!」
先頭を引いて来た案内役のタンボさんもお手上げでした。
いくらロードバイクとは言え、かなりの時間をロスしてしまいました。
先へ進みましょう!
私達は車の排気ガスと人の波から逃れるように出雲大社を後にしました。
少し走ったところで、おばさんが
「そこ左に入って!少し休憩しましょう」
そう言って入ったところが稲佐の浜。
大きな岩には鳥居があって、どこか神々しい浜です。
やはり日本海側の浜は美しい。
「コギコギさん、ここから日御碕まで登りよ
最近、コギコギさん、ダンシングよく使ってるじゃない
タンタンダンシング教えてよ」
ちょっとだけ駐車場でダンシングの話をして日御碕へ向かいます。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今日はここまで書いて時間切れ・・・
続きは後日、書きますね。
やっぱ違う土地を走ると新鮮ですね。
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風が見えないのが 残念?f^_^;)
しかし、師匠の記憶力は凄いですね! メモも一切取らず 良くこれだけの事を憶えていられるのが 驚き!(O_O)
「ばたでん」(一畑電車の略)なんて 地元民しか分からない呼び名が出てきて これまたビックリ!
私たちって、結構 いい所に住んでるんですね!(^_−)−☆
一度出雲大社に行った際、道中美しい道が多くて自転車を積んで来なかったのが勿体無く思いました!
島根県は少し遠いですが是非走りに行きたいと思います(^^)
とりあえずブログで一緒に走った気持ちになりますね(^^)v
瀬戸内の人間からすると何もかもが新鮮です。
またコギコギさんの感性豊かな文章が
その光景を的確に表現してくれています。
今回のコギコギ日記はこの夏のかけがえのない思い出のアルバムとなりました。
違う土地の人間が見れば感じ方も違うようですね。
私の記憶力ですが
ブログを書いた後はサーッと消えてしまいます。
最近は記事が溜まり過ぎて頭の容量がパンクしそうです。
そして徳島県も走ってみたいな・・・
そして、また旨い酒が飲みたいな・・・