九十九折れの道を九十九折れで登った |
またまた前回からの続きです。
ハチ高原へ至る坂の途中にある景色を見て私はホッとしてしまいました。
当初の「棚田の向こうに空と、遠くの山の稜線が見える」景色を見る
という目的を果たしてしまったからです。
このまま坂を下って帰路に着くという選択肢もあります。
しかし、やっぱりここまで登って来たのですから
最後まで登り切りたいという気持ちはありました。
坂を登るには理由が要る・・・
しんどい事をするには何か報酬があったほうがいいというのは先に書きました。
報酬と言ってもお金とは限りません。
3kgのダイエットを成功させたら海外旅行に行くだとか
煙草を止めたら新しいフレームを買うとか
何か見返りがあったほうがモチベーションが上がりますよね。
私は、あともう少し苦しい坂を登り続ける理由を考えました。
(確か、ハチ高原には自販機があったはず・・・
よしっ!ハチ高原に上がったら自販機でジュースを飲もう!
う~ん・・・何がいいかなぁ?
よしっ!スプライトを飲もう!)
ぬるくなったボトルのドリンクじゃなくて
キンキンに冷えたジュースを飲む・・・
しかも炭酸で爽快感があって高原の景色の中で飲むなら・・・
やっぱりスプライトがいいと思いました。
一度スプライトが飲みたいと思うと
欲求は強くなるものなんですね。
あと少し、坂を頑張って登る理由は高原でスプライトを飲む事。
口の中でスプライトのおいしさを想像しながら坂を登って行きます。
こんなちっぽけな報酬でも頑張れるものですね。
棚田からハチ高原まで約2.5km
その間に標高は725mから869mへ約145m上昇します。
なかなかどうして走りごたえのある坂道です。
そして遂にハチ高原に到着!
ガチャン!
自販機から転げ出たスプライトはキンキンに冷やされていて
見る間に汗をかいていきました。
ひと口スプライトを飲む・・・
ゴクリと喉を通過する時、炭酸の刺激に思わず目をつむる。
「うめぇ~!」
ヒルクライムで熱くなった体をスプライトが内側から冷やしてくれている様です。
広い広いスキー場で、ただ一人、
スプライトを飲みながらハチ高原登坂完了の達成感に浸っていました。
しかし、ゆっくりもしていられません。
帰り道は約100kmありますからね。
ハチ高原から県道87号線を下りますが
この下りの勾配がキツイキツイ!
15%くらい、あるんじゃないでしょうか。
下ハンを握って、まるでダイビングする様に九十九折れの急勾配を下降します。
汗とスプライトで冷やされた体が
更に下りの風にさらされて冷えていきます。
「寒っ!」
県道87号線は民宿がいを通過するので
人の往来に気を付けながら慎重に運転しなければなりません。
下りといえども疲れます。
しかし、梨ヶ原を過ぎると勾配は緩やかになり
その先は大体2%くらいの一見するとフラットな道が続きます。
こうい2%くらいの下りが実は一番面白いのかもしれません。
一見平坦路・・・実は下りという条件が
巡航時速40km前後を体験させてくれます。
一瞬、自分の走力が上がった様な錯覚のまま
関宮まで約10kmほど走り切れました。
去年は関宮から加保坂を越えて大屋に抜けましたが
加保坂は今では殆ど使われていないようで路面は荒れ放題。
アスファルトが剥がれて地道が見えているところがあったり危険なので
今年は止めにしました。
距離的には遠回りになりますが
来る時に通ったのと同じ琴引きトンネルを通る事にしました。
帰路は若杉峠を通って帰るためです。
ここからは打って変わって登り基調の向かい風・・・
行きも帰りも向かい風というのは良くありますが
ハチ高原を登った後の向かい風はボディーブローのように体力を奪って行きました。
ハチ高原からの帰り道、
2%くらいの下りを時速40kmで疾走したのとは真逆の状態。
一見して平坦路ですが実は登り基調で向かい風というシチュエーションになると
「俺ってこんなに遅かったっけ?」と落ち込んでしまいます。
踏んでも踏んでも前に進まず時速は20km以下
心拍も疲れているのか上げられません。
そして走っても走ってもコンビニも無い田舎砂漠が続きます。
単独だと会話が無いので時間も距離も長く感じます。
ずーっと登ってて、だんだん勾配が急になって
この辺から峠なのねと思いながら若杉峠に挑みました。
なめちゃいけません。
ハチ高原は標高870mで若杉峠は標高790m。
詳しい勾配は解りませんが明らかにハチ高原よりも急坂が多い。
15%ほどの坂道が
九十九折れで続く場所があります。
私は恥ずかしながら真っすぐに登れませんでした。
交通量が少ない事をいい事に
九十九折れの道を更に九十九折れ状態で登って行きました。
急激に標高が上がっていきますが体へのダメージも急激でした。
去年はシッティング中心でハムストリングスが悲鳴を上げていましたが
今年はダンシング中心で登って腰が痛い!
まあ登りでは、良くある症状ですけどね。
でも大屋スキー場が頂上ではないんですね。
まだ先を登ってやっと頂上なのです。
スキー場が頂上だと思って登るとショックを受けます。
「もう勘弁してくれよ!」
独り言をつぶやいて
やっと頂上に辿り着きました。
時速20km以下のアベレージにショック!
これ以上アベレージが下がる事はありませんけどねぇ~
しかし揖保川沿いの国道29号線は案の定向かい風・・・
下り基調とは言っても思うように速度を上げられませんでした。
せっかく厳しい若杉峠を登って来たんだから
その報酬として気持ちの良い下り基調の追い風であって欲しかったんですけどねぇ~
結局、出石へ行って帰ってくるのに比べると
一時間も余計にかかってしまっていました。
時間…10:03:37
平均速度…21.29km
最高速度…57.19km
平均CAD…72
積算距離…28394km
消費㌍…5331kcal
補給食…###kcal
心拍…Avg.135 Max.169
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
今年のアベレージは21.29km/hですが
去年は加保坂を登って21.52km/hだったんですよねぇ~
でも今年の方がしんどかった気がする・・・
あ~あ~もっと乗らなきゃ!
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若杉峠はきついですよね!
自分も以前記事中にあるようにスキー場が頂上と思って登ったらそうではなくて、心がぽっきり折れたことを思い出して笑ってしまいました。
ちなみにその時はそこから少し登って引き返しました…
引原ダム方面からは何度も越えていますが、大屋方面からは未だに越えていません(トラウマが…)。
いやあほんと素晴らしいです。
周りの方々があまりにド◯態の為に 自覚症状が無いとか?f^_^;)
心まで折ってしまうくらいキツイですよね。
せめて真っすぐに登りたかったのですが
真っすぐ登るには、
あとどれくらいパワーアップしなきゃならないんでしょうか?
永遠に真っすぐ登れそうにないです。((+_+))
6月は梅雨だから走れる時に走っておかないと・・・
と、思っていたのと
6月は日が長いので乗れるとなれば200km乗れるって事になって・・・
やっぱり変態かも?
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