脚を止めた時にスッと進むホイールにするメンテ |
ショップにキシリウムSLSを受け取りに行った時、
フリーボディーがグリスアップされた状態で手渡されました。
スプロケを持ったまま手で回すとラチェット音がほとんどしない。
店長曰く「脚を止めた時や下りでの抵抗が減る」とのこと。
アクシウムからキシリウムSLSに乗り換えてよく進むホイールだと感じました。
もしやこのフリーボディーのグリスアップの効果が少なからず影響しているのではないか?
そんな疑問を抱くようになったんですね。
アクシウムもフリーボディーのグリスアップをすれば
スッと進む感じが出て来るんじゃないか?
だとすると、コストを掛けずにホイールの性能アップが出来るのでないか?
フリーボディーのグリスアップが
ホイールの性能にどの程度影響するのか確かめてみたい。
そんな疑問を解決するためには自分でやってみるしかありません。
ただ、私はメカに弱く技術も無ければ工具も無い。
そこで臨時漕会メカニックのHN氏に
アクシウムのフリーボディーのグリスアップを依頼しました。
「非常に興味のあるメンテだな」
私が彼のガレージにRFX8を持ち込んだのは夕食後の午後7時30分。
久しぶりに夜のメンテナンス作業が始まりました。
まずはホイールからフリーボディーを外します。
このお陰でペダルを止めてもタイヤだけ回転してくれるのです。
これがホイール側の構造です。
ラチェットの爪が見えますね。
グリスは乾燥こそしていませんがサラサラの状態です。
アクシウムはハブにシールドベアリングが使用してあるので
ベアリングのグリスが抜け出てしまわないようにパーツクリーナーは使いません。
キッチンペーパーやハブラシを使って汚れを落とします。
汚れがひどい部分やフリーボディーの樹脂の部分は
スプレー式のグリスを吹き付けて汚れを浮かせて拭きとるという作業をしていました。
臨時漕会メカニックのHN氏は
自転車のメンテナンスにキッチンペーパーをよく使います。
安売りのキッチンペーパーはウエスを使うより安上がりなんでしょうね。
茶こしを使ってパーツクリーナーで洗浄します。
茶こしを使って小さい部品を洗浄するのもHN氏流。
こんな小さな部品でペダルを思いっきり漕いだ力を伝えているんですね。
「本当はマビック純正のグリスを使うのがベスト何だろうけど、そんなの無いし
シマノのフリーハブボディー専用グリスを使うよ」
まあ問題は無いだろうという事でシマノのグリスを使いますが
この記事を参考にする方は、そこは自己責任でお願いします。
フリーハブボディー専用グリスの粘度はかなり低いです。
この粘度の低さがポイントなんだろうと思います。
あとは部品を元の様に組み上げたら終わりなんですが・・・
「ここまでしたらスプロケの洗浄もしておこう」
とHN氏が言ってくれたので、お言葉に甘えて
スプロケの灯油洗浄を行いました。
しばらく浸け置きした方が汚れは落ちやすいそうです。
スプロケを綺麗にするために様々な工夫がありますが
こうやってHN氏に灯油洗浄してもらえればこれに勝る洗浄方法は無いと思います。
ここでも古い歯ブラシを用いて汚れを落とします。
時間も1時間かかっていません。
「ついでにヘッドパーツのメンテしてくれへん?
雨中走行が多かったのに一回もメンテしてないし・・・」
「別にええよぉ~」
ハンドルをステムごと外してフロントフォークを抜いてみると
なんか茶色い汚れが見えました。
いやぁ~な予感・・・
RFX8のヘッドパーツはタンゲ製のシールドベアリングが使われていました。
ベアリングのあった場所には錆が出ていました。
フロントフォークはカーボン製なので、
この錆はベアリングから発生したものかと思われます。
写真右上にあるのがタンゲのシールドベアリングです。
滑らかな回転だったので問題は無いようです。
シールドベアリングですから綺麗にするだけです。
ベアリングの錆は凄く細かい目のサンドペーパーで落とします。
というよりか磨くという感じですね。
「あと、防錆と防水のためにグリスアップしとくわ」
ベアリングのあった所を綺麗に洗浄した後
グリスアップしておきます。
フリーハブボディーのグリスアップをした後
ホイールがどのように変化したか、
店長がやって見せてくれたようにスプロケを持って手で回してみます。
「おっ・・・ほとんどラチェット音がしない・・・」
「キシリウムSLSと同じ感じや・・・
これで脚を止めた時でもスッと前に進む感じになるかな?」
「さあ・・・それはどうかな・・・」
「とりあえず、走って確かめてみるわ」
「今日はいい気分転換になったわ」
「こうやって夜、メンテナンスするの久しぶりやな」
「そうやな」
20年以上前のMTBのレストアに挑戦していたあのころを思い出した。
男同士、夜遅くまでガレージで作業する・・・
結構、贅沢な時間を過ごしているのかもしれない。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
フリーハブボディーのグリスアップをする事によって
ホイールの性能向上を感じる事が出来るのか?
それは次回の実走の記事で書きたいと思います。
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メカ音痴で、定期的にメンテナンスをお願いしている身からすると、うらやましい環境ですね。プロに任せてしまうのが一番手っ取り早くて、確実なんですが、自分のスキルはまったく上がらないのが問題です。
メンテに興味がありますが、どうすればいいかわからないっていうのが目下の悩みで、まずはクロスバイクで練習してみたいと思います。
しかも、通常グリースを歯磨き粉みたいなチューブに詰め替えて、絞り出すなんて、完全にプロですなぁ~
HN氏の作業を見学するようになって
自転車の構造は解ってくるようになりました。
不具合が発生した時に原因をある程度推理するようになりましたね。
まだ推理が当たるとこまでは行ってませんけど。
自転車は簡単な作業でも専用工具が必要だったりするからなぁ・・・
普通、知らんでしょ。
チェーンチェッカーも持ってはるので計ってもらいました。
私のチェーンは伸びてるそうです。
あとトルクレンチ持ってくれんかなぁ・・・
青春そのものって感じですかねぇ?生涯青春していたいですね。
メカニックのHN氏にお任せ状態で判りません<(_ _)>