そば屋まで車の後ろでペーサー練? |
前回からの続きです。
国道429号線を新井まで走ったら
国道312号線を北上して出石に向かいそうですが
それは、土地勘の無い人のルートですね。
私は交通量が少なくて円山川沿いの集落の中を通過する様に走る県道を走ります。
312号線と並行して走っていますが
自転車には断然県道がおススメです。
円山川沿いをJR播但線を眺めながら
下り基調の平坦路を疾走します。
この円山川沿いに河口に向かって走るコースは
度々向かい風に見舞われます。
海陸風の影響で昼間は河口から上流へ向かって風が吹きます。
私が但馬に住んでいた当時は海陸風の知識が無かったために
自分は運が悪いと思っていました。
昼間の海風は日本海側では北から南に
瀬戸内海側では南から北に吹くことになります。
私が但馬に住んでいた時、
円山川沿いに県道を走る道を含む練習コースのアベレージが
どうしても時速25kmを超え無かったんですよね。
当時クロモリのトレックに乗っていたんですが
何度走っても超えなかったので諦めていました。
ところが、今乗っているフルカーボンのロードバイクに乗って同じ道を走ったら
あっさりとアベレージ25kmオーバーを達成しました。
器材の力とはこういう事なのかと思いました。
山の上にそびえるシンボリックな竹田城を見た後に
更に北上して和田山の市街地へ入ります。
一の宮町で補給して以来、補給していませんでしたが
やっぱり国道に出ないとコンビニがありません。
国道9号線と並走する一般道から一時的に9号線に出てローソンに入りました。
私がアイスを食べていると一人の男性に話しかけられました。
「何処から来られたんですか?」
「相生です」
「あっ、相生?」
相生と聞いて男性は目が点になっていました。
そりゃそうです。
朝の10時前に自転車でコンビニに来ている人が
瀬戸内海側からハルバルやって来ていたなんてビックリしますよね。
私達、自転車乗りには一般の人たちの、こういった反応が快感だったりするわけです。
「すっ、凄いですね!
こういう自転車って速いんでしょうからね・・・
何処まで行かれるんですか?」
「出石町です。
出石に出石そばを食べに行って来ます」
「いっ、出石町!
ここから車でも1時間くらいかかるんじゃないですか?」
「車で1時間はかからないでしょう・・・
自転車で1時間くらいかな」
「凄いですねぇ~お気をつけて!」
ハルバル瀬戸内海側から日本海側の出石町へ
出石そばを食べにやってきました。
すっごく驚いていただいて嬉しいです。
私は、なんだか嬉しくってモチベーションが上がりました。
国道から再び集落の中を抜ける一般道へ戻り
JRやぶ駅から養父市場、養父神社を通過して
千石橋を渡り円山川右岸道路を北上します。
下小田から伊佐橋を渡って出石方面へ。
伊佐橋を渡る時、思わず声が出ました。
「うわぁ~この橋渡るの久しぶりやなぁ~」
それがこの円山川です。
穏やかな流れを見せるこの川は
2004年10月20日、台風23号によって暴れ川へと変化したんですよね。
私は当時、仕事で豊岡方面を担当していたのでよく憶えています。
豊岡市が湖に沈んでしまったようでした。
出石町の被害も酷く、家が丸ごと流されたりしていました。
自然は美しく我々に恵みを与えてくれる半面
どうしようもなく恐ろしいものである事を思い知らされたのが、この円山川でした。
県道2号線を出石へ向かって走ります。
途中、浅間トンネルを通過しますが
私が但馬で自転車に乗っていた時は狭くて危険なトンネルでしたが
新しいトンネルになって自転車でも安心して走れるトンネルになっていました。
さあ、いよいよ出石の町中へ入っていきます。
「う~ん、友達に教えてもらった出石そばのお店は、どう行けばいいのかなぁ・・・」
立ち止まって地図を広げていると
速攻で地元のおじさんに声をかけられました。
「どうされました?」
但馬で地図を広げていると助けてくれる確率は凄く高いです。
こちら側から道を教えてほしいと頼みに行かなくても
あちら側から気を利かせて助けに来てくれるのです。
本当に但馬の人は優しい人が多いんですよ。
「おそば屋さんはどう行けばいいのかなって・・・
どこか美味しいおそば屋さんを教えてもらえませんか?」
「美味しいそば屋さん?う~ん
うまい、まずいは人それぞれ・・・
辛口の人もおれば、甘口の人もおる・・・
それでもなぁ、紹介して欲しいと言われるなら
わしゃ友達として、わしの友達がやっとるそば屋を紹介したげるわ」
「山下って言うそば屋で、この道をまっすぐ行って・・・
ちょっと待って、電話しといたげるわ」
おじさんが携帯電話でそば屋の大将に電話しますが
「・・・・つながらんな・・・・」
「う~ん、ワシが車で先導するから付いて来て」
「えっ?車まで出さなくても私、行きますから」
そう言っても、おじさんはもう車に乗り込んでエンジンをかけていました。
こうなったら車の後ろを付いていくしかありません。
ものの2分くらいで出石皿そば山下に到着しました。
到着すると、そば屋の大将が外で駐車場の誘導をやっていました。
「おう、お客さん連れてきたでぇ~
道端で地図広げとるもんだで・・・
相生から来んちゃったそうだぁ」
「はぁ~それはそれは・・・私はねぇ~この人と、いとこです」
「へぇ~そうなんですかぁ~」
そうこうしているうちに、おかみさんもお店から出て来て
「へぇ~相生からですかぁ~
そりゃあ遠いとこから・・・」
「相生っていっても何処だか分からないでしょ?」
「いぃ~えぇ~分かります分かります
相生のペーロン城に商品出しとんなる会社の社長さんと知り合いですのでぇ~」
「あっ、そうなんですか?」
「さっ、どうぞ中へ」
普通に出石そばを食べに来ただけにしちゃあ挨拶が大げさになってしまいましたが
いやぁ~久しぶりに但馬の人としゃべりました。
この感じこの感じ・・・
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
もっと書き進める予定でしたが時間切れのため、ここまでしか書けませんでした。
続きは後日、書くつもりです。
しかし、但馬の人はいいですねぇ~
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いよいよ次回蕎麦が出てくるのかな!?麺類好きな僕としては是非チェックしないと☆
クロモリでアベ25kmを超えなかったコースを
カーボンでは超えた、というお話ですが、
やはり重量の軽さが一番のポイントですか?
あるいは、
そんな単純なことではなくて、
カーボンフレームの性能とか、ホイールやタイヤの違い、
さらにはコンポのグレードとかも含めた総合的な機材の差ですか?
すみません、しつこく聞いてしまいまして。
今とても興味のあることでして。
クロスに一年あまり乗って、ロードに乗り始めて3ヶ月目の初心者なんです。
しかしここまで但馬弁をうまく表現された文章はなかなかないですよ。
但馬といっても文中に出てきた「養父」を境に但馬弁がぐっと強くなります。特に豊岡、出石となるとその特徴が顕著になり面白いですよね。
自分は南部のほうですが、同じ但馬に住んでても、???となるときがほんとによくあり困惑することがあるくらいです。
とくにもっと北西部の湯村(温泉)、香住(かに・港)のあたりはそれはもう凄いです!
しかし、ほんとよく特徴を掴まれてますねー、すばらしい(笑)
風の件ですが言われているようにかなり影響を受けますよね。
特に但馬は円山川を中心に南北にズドンと抜けている関係から逃げ場がなく、風が強いときはなかなか大変です。
山に逃げ込めばピタリと止んだりするのでわかりやすいです。
まあ風の影響をあまり受けにくいきれいないい道もたくさんあるので何とでもなりますが(PR)
地元が取り上げられると話が長くなっていけませんね(笑)
長文失礼しました。
私はいつも単独走なので、よく道が分からなくなり、地元の方にお尋ねしますが、田舎へ行けば行くほど 親切にして頂いている様な………。 いつぞやは、縁側で(田舎のお家によくありますよね!)冷たいカルピスをご馳走になりました(#^.^#)
その後の一日は、自然に 自分の気持ちも優しくなれた様に思います。
あそこも、ここも行きたい!!! 雪が降り出したら 走れないから、急げ~!!!(^_−)−☆
レースにチャレンジするって…いつかなぁ? 本能のままに、突っ走ってね!!! 行け~~~!!! 応援してるよ!( ´ ▽ ` )ノ
車なら、ちょっとしたドライブでも自転車なら旅ですね。
一番影響があるのがホイールの性能かと思います。
クロモリはフレームも柔らかめで
ホイールもスポークが20本程の手組です。
対してカーボンはフレームこそ柔らかめかもしれませんが
ホールは安いですが完組です。
カーボンのフレームで手組にも乗りましたが
乗り心地は良かったですが踏んで進む感じではなかったです。
乗り味というのはフレームの影響よりも
ホイールの影響の方が大きいように思います。
と言いながら、高級ホイールにはまだ乗った事がありませんが・・・
確かに湯村は、ちょっと難しいかな。
「よう来んさった」
「よう来んちゃった」
「よう来なった」
よくいらっしゃいました、という表現だけでも色々です。
兵庫県北部の但馬地域だけで色々な方言があるのは面白いです。
言葉も違えば文化も違う。
自転車で回れる範囲で色々な文化に触れられるので
但馬はサイクリングにはいいですね。(PR)
但馬を離れて長いので但馬弁は出なくなりました。
ヒアリングは出来ますけどね。
字幕なしで湯村の言葉も分かると思います。
(湯村や浜坂も担当でしたので・・・)
親切にして下さる人が多いですね。
都会では人が多すぎて
心のどこかを戦闘態勢にしておかなければ安心できませんが
田舎では、顔見知りが多くて心の戦闘態勢は解除出来ます。
そういった心のゆとりが優しさや親切に繋がるのかもしれませんね。
カルピスって言うのが如何にも田舎らしくて素敵です。
これからは日が短くなるのでチャレンジは来シーズンがいいかと・・・
いやいや、その時は走って無かったんで
アベレージが上がったのは器材のお陰です。
お金かけたんだから少しは速くなってもらわないとね(^_-)
ところで・・・愛知県はいい人が少ないの?
やっぱ、都会だから?
ホイールの件、お返事ありがとうございます。
とても参考になりました。
私もいずれ良いホイールがほしいと思っています。
今はシマノの安価グレードのWHR-500を使っています。
最近、ようやく少し登りの練習をしています。
愛知走ってて、一般の人に声かけられたことないっすね〜
トラックの運ちゃんにクラクションは鳴らされてますがw
あ、一度だけ豊田で声かけられた。
1時間で着く距離なんですが、あちらさんにとっては驚きの速度のようです。
自転車の値段と軽さにびっくりしてましたw
あぁ〜そば…食べたいですね〜〜
私達ローディーも驚いてくれる事が快感だったりしますね。
おっしゃる通り、軽さと値段も驚きです。
私の知り合いに、
ロードバイクの値段を奥さんに隠し通すのに苦労してる人がいます。