そういう訳でロードバイク歴2カ月で200km走れたわけか |
またまた前回の続きです。
ぴよぴよさんと私は海内(みうち)をあとに平福を目指します。
ここからは下りが続きます。
海内より上は集落はありませんが
平福まではいくつかの集落を通過します。
「道幅が狭いので気を付けてくださいね」
ぴよぴよさんにとっては勝手知ったる道。
28年前まではブリヂストンロードマンという自転車で佐用駅まで自転車通学していた道です。
当時は少年マガジンや少年ジャンプの裏表紙にドロップハンドルの自転車の広告が多く掲載されていました。
当時の少年達にとってドロップハンドルの自転車に乗る事は憧れだったのです。
ロードマンの他にユーラシア、片倉シルクといった自転車も人気でした。
こういう自転車の名前を聞いて懐かしさを覚える人も多いのではないでしょうか。
ロードバイク歴2カ月で自然に乗れているのは
かつて平均時速35kmで佐用駅まで自転車通学していたお陰かもしれません。
普通、初心者っていうのはドロップハンドルに慣れるまで
下りなんて怖くて乗れないって人が多いですからね。
道の駅ひらふくは私の練習コースの補給ポイントです。
何度も訪れていますが、こっちの道から行くのは初めてでした。
(なるほど・・・ここに出てくるんだ・・・)
道の駅でとりあえず休憩。
ぴよぴよさんは道の駅の従業員の人と何やら話しこんでいます。
「懐かしいなぁ~
しかし、やっぱり良く似てるよねぇ~」
「ぴよぴよさんも変わってないですねぇ~」
「今日は、
相生から自転車で来たんだよ!」
「相生から?
それはそれは・・・ご苦労さまですね」
聞くところによると、ぴよぴよさんの仲良しだった同級生の弟さんでした。
ほんのひと時でしたが懐かしい人に再会して笑顔いっぱいで話していらっしゃいました。
自転車に乗って相生から来たっていうだけで
ひと味違う再開になりましたね。
「お昼は上月駅で食べませんか?
もち大豆という地元でしかとれない大豆を使った味噌でいただく
味噌煮込みうどんがうまいんですけど」
この提案は私がしました。
いくらぴよぴよさんが佐用町出身でも
最近の上月駅のうどんのメニューまでは知らないでしょうから。
次なる目的地は上月駅です。
ここも私の練習コースの補給ポイントです。
ぴよぴよさんの通学路をなぞる様に佐用駅の前を通って上月駅へ向かいます。
ドロップハンドルのロードバイクの両手放しなんて朝飯前ですねぇ~
上月駅で、もち大豆を使った味噌煮込みうどんをいただきながら
ぴよぴよさんのロードバイクとの出会いの話を伺いました。
ここまで60km以上、一緒に走っていますが
じっくり腰を落ち着けて話をするのは初めてです。
「実は私、山登りをやっているんです」
そう言いながらぴよぴよさんは携帯の写真を見せてくれました。
「す、すごいですね!」
見ると、雪山の急斜面をロープを使って登山している写真でした。
こういうのってNHKとかの特集番組でしか見た事がありません。
「山のシーズンはだいたい5月くらいからなんですが
シーズンに入ると月に一度くらい、北アルプスに行ってます」
「北アルプス!って凄いですね!
さっきの写真、すごい装備でしたけれど
一体どのくらいの重さの荷物を背負って登るんですか?」
「そうですね・・・山小屋に泊まる時は20kgくらい、
自分達でテント張って泊まる時は30kgくらいですね」
「30kg!そんな重い物背負って登るんですか!
私なんて絶対無理!」
「まぁ・・・北アルプスは月一で普段は近隣の山に登ってます。
時にはこんな風に雪彦山でロッククライミングしたりね」
そう言いながら見せていただいたのは
私だったら怖くて気絶しそうな絶壁をロープを使って登っている写真でした。
「それで・・・私とよく一緒に山に登る人がいるんですが・・・
その人と山に登ると私よりペースが速いんですよ。
同じように普段は近隣の山に登って月一くらいで北アルプス登ってるのに
なぜかその人の方がペースが速い。
どうしてかなぁ~と考えると
その人は自転車やってるんです。
私に足りないのは自転車かもしれない、
私も自転車に乗ればその人と同じペースで山に登れるかもしれない・・・
そう思って自転車を始めた訳なんです」
「なるほど・・・そうでしたか・・・
ぴよぴよさんがロードバイク歴2カ月で
200km走破した理由が分かった様な気がします」
何のトレーニングもしていない人が、
たった2カ月で200km走るのはほとんど不可能に近い。
しかし普段から登山という有酸素運動で鍛えているぴよぴよさんなら可能でしょう。
私は登山の知識は皆無に等しいのですが
おそらく、登山もロードバイクのロングライドも
共通のテクニックが必要なんじゃないかと思います。
このブログでも何度も書いてきた事なんですが
初心者がロングライドをする上で最も難しいのがペース配分と補給なんです。
初心者はどうしてもオーバーペースになって
エネルギーの補給もちゃんと出来ないから100km走る事が出来ない。
だから心拍計を使ってペース配分と補給をやりましょうって話ですよね。
登山も長時間、登り続けなければならない。
しかもぴよぴよさんは20kgも30kgもある装備を背負って北アルプスに登ります。
考えても見てください。
30kgの荷物を背負ってマンションの6階まで階段で登れますか?
六甲山だって、そんな荷物背負って登ったら、もうへろへろになっちゃうでしょう。
北アルプスに登るには相当カロリーを消費するはず。
そうなると、補給とペース配分というテクニックが必要になんだと思います。
どのくらいのペースで何分登ったら何分休憩するか、
登山中、どういったものを摂取するのか、
そういう経験がぴよぴよさんにあるからこそ、
いきなり200km走破となったのではないでしょうか。
前回のブログで切窓峠でのやり取りを憶えていますか?
私はぴよぴよさんに、しんどさはいつもと同じですかって聞きました。
すると、8割の力で少なくとも1時間維持出来るペースで走るって答えていました。
日頃から「ペース配分」を意識している人でないと、こういう答え方は出来ないでしょう。
自分のペースを感覚で管理出来る人なんです。
しかも高校時代、
ロードマンというドロップハンドルの自転車で通学していたぴよぴよさんにとって
ロードバイクに何の違和感もなく乗れたはずです。
ロードバイク歴2カ月で200km走破にはそういう条件が重なったのです。
でも、ぴよぴよさんは自分の事を普通に初心者だと思っておられるようです。
一緒に自転車に乗る人も山登りの方ですから
恐らく、その人もレベルが高い人なんでしょうね。
ですから一般の初心者が100km走るのに四苦八苦している事は知らないようです。
「ロードバイクに乗って・・・ハマりましたね。
だってロードバイクは午前中で100kmとか走れちゃうでしょう。
100kmですよ!
これはもう自転車であって自転車でないような感覚です。
面白いですよねぇ~」
やっと謎が解けました。
ぴよぴよさんが相当高い有酸素運動能力をお持ちの事は察しがつきました。
上月から相生へ帰るのに手加減は必要ないですよね。
ここからは千種川沿いを下り基調の平坦路。
しかも追い風。
私が最も得意とするところ。
普段、臨時漕会エースのYKさんと走る様に
いや、もっと速く、レースと同じ心拍で走ってもいいかもしれません。
「ぴよぴよさん、ここからが一番スピードに乗る区間です。
面白くなりますよぉ~」
ぴよぴよさんがどのくらいの能力を持っているのか、
私の実力がぴよぴよさんに通用するのか、
ちょっと試してみたくなったんですよねぇ~
うっしっしっ
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
私なりにぴよぴよさんがロードバイク歴2カ月で200km走破した訳を考えてみました。
このあと高速巡航区間をぶっ飛ばします。
寺坂峠で千切られた私ですが
高速巡航区間で私の実力が通用するでしょうか?
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
このブログは、にほんブログ村ロードバイク部門ランキングに参加しています。
下のバナーをクリックして人気投票していただけると嬉しいです。
ポチはどれでも一つでいいですよ。
にほんブログ村
あまり深く考えずに乗ってるんですけどね(^^ゞ。
腹が減ったら食べるだけなんですけど・・・・(^^ゞ。
並みの初心者じゃありません。
補給にしても自然にやってらっしゃいますが
長時間体を動かし続けた事の無い人にとっては
どのくらいの間隔でどのくらいの量を食べればいいのか
よく解らないようです。
心拍計も使わずに大したものです。
ぴよぴよさんはロードバイクを始めて2カ月のキャリアしかないのに
一日で200km走ったんです。
ぴよぴよさんは2カ月の積算距離は約1800kmだそうです。
僕なんか7ヶ月で・・・公表できません!(爆
おばさんも 頑張りまっせ~(^○^) 今日はローラー休憩し温泉 サウナに行き、美味しい ビールを 頂いております。おばさんと言うより、分類としては おじさん!です(^_^;)
ありがとうございます。
臨時漕会ジャージも褒めていていただいて
デザインした臨時漕会メカニックのHN氏も喜んでいると思います。
自転車乗りに勧誘した女性二人は
ポタリングまでならやってもそれ以上は望めそうもありません。
一人はクロスバイク持ってるので、
まだ自転車乗る機会があるかと思いますが
もう一人は自転車すら持ってないので・・・
貸してくれたら乗ってあげるといった感じです。
クロスバイクの美人さんは来年早々ブログに登場するかも。