琵琶湖路を時速35kmで引く初心者 |
ONIさんとの待ち合わせ場所は道の駅びわ湖大橋米プラザ 。
「すっげー自転車乗りの数!」
「なんかイベントがあったのか?」
さすが日本有数のサイクリングコース。
道の駅には、ここをスタート地点に琵琶湖一周に出発する自転車乗りが集結していました。
「なんか・・・ワクワクしますね!」
沢山の自転車乗りが準備作業をしています。
その中にONIさん発見。
「思ったより早かったですね」
私達はONIさんとの集合時間には遅れてしまいましたが
ひとつ、大切なものをギリギリ間に合わす事が出来ました。
その大切なものとは
ONIさん用の臨時漕会チームジャージです。
チームジャージで列車を形成し
琵琶湖の平坦路を高速巡航する。
きっとカッコイイに違いない!
きっと目立つに違いない!
やってみたかったんですよぉ~
臨時漕会チームジャージに袖を通したONIさんは
もう臨時漕会の一員です。
今回は琵琶湖を反時計回りに回る予定です。
我々臨時漕会は原則として水を左手に見るように走ります。
島なら時計回りに、湖なら反時計回りに回ります。
この橋を渡って湖西から湖東へ移動し、あとは琵琶湖沿岸を北上して帰ってきます。
橋の西端のびわ湖大橋米プラザを起点にすると
琵琶湖大橋がエスケープルートとして使える。
余裕があれば湖北から帰って来て道の駅を通過し南湖をまわり
琵琶湖大橋を再び渡って戻ればいい訳です。
さっそく朝日に向かって琵琶湖大橋を渡ります。
いよいよ始まった琵琶湖一周!
橋から眺める琵琶湖の景色は爽快です。
「瀬戸内の景色とは違うぜ!」
瀬戸内の海岸線を走る事の多い私とYKさんにとって
同じ水辺を走るにしても海と湖では見える景色が違うのです。
潮風ではない風、そして匂い、そして対岸をぐるっと見渡せる景色。
違う土地を走るというだけでテンションは上がります。
最初は少しゆっくりと
慣れてくるにつれ列車の速度は上がってきます。
風は弱冠南風。
なるほど平坦路、私達が普段走っている速度域よりも速い。
この速度感が琵琶湖を走る最大の魅力なのでしょう。
ONIさんのライディングフォームを見ると
やっぱりそこはロードバイク1年目。
少し低めのサドルに弱冠ぎこちないペダリング。
このライディングフォームで本当に150kmをAve.25kmで走破したのでしょうか?
これこそが琵琶湖の原風景。
自転車は幹線道路に下りて、いよいよONIさんが先頭を引く番になりました。
先頭が後ろに下がる交代方法ではなく
後方からONIさんがパワフルに加速して先頭に立ちました。
正面に立ちはだかる空気の壁を強引に突き破りながら進みます。
グングン速度が上がり時速は35kmに達しています。
(えっ?あの初心者っぽいフォームでこれだけ引けるの?)
これだけ速度を上げられてしまうと
後方の私もそれなりの心拍で走らなければなりません。
もうこの辺から琵琶湖の平坦路という事もあって
時速35kmくらいで引かないといけない雰囲気になってきました。
ロードバイク1年目で時速35kmで先頭を引くなんて・・・
単独で走るロードバイクを余裕で追い越して行きます。
速度差はまるで大人と子供。
背中に丸に臨の字を背負ったチームジャージ・・・
臨時漕会トレインは琵琶湖路を流星のように疾走します。
自己満足かもしれませんが・・・快感!
今回のナビゲーターのONIさんの提案です。
このルートは木々の中を走りぬけます。
このブログの読者のONIさんは、
このコースのイメージが赤穂鉄道廃線跡のイメージなのだそうです。
水面を高い所から眺めたり水面近くを走ったり
高度の変化が景色のバリエーションとなります。
さざ波街道を順調に北上し道の駅近江母の郷に立ち寄りました。
琵琶湖沿岸には多くの道の駅が点在し
コンビニと合わせエイドステーションとして利用できます。
「江~姫たちの戦国~」の舞台だそうです。
お茶々ちゃん、お江ちゃん、お初ちゃんの着ぐるみが観光客を楽しませていました。
私は補給食としてソフトクリームを食べました。ロングライドにソフトクリームは定番になりつつあります。
最前列で着ぐるみをガン見しているのは臨時漕会エースのYKさんです。
しかし天気予報では3時から弱雨の予定です。
まだ雨が降り始めるまでには相当の時間があります。
心のどこかで、雨が降り始める前に琵琶湖大橋まで戻る事が出来るだろうと感じていました。
「僕、晴れ男なんですよ!
出場したレースで雨に降られた事が無いんです」
初心者とは思えない高速巡航能力を持つONIさんが余裕の表情。
驚くのはパワーとスタミナ。
ONIさんは一応初心者なのでドラフティングが苦手です。
先頭を引く分にはいいのですが
自分が誰かの後ろに着くのは苦手です。
前走者との車間をうまく詰められなくて1m以上離れてついて来ます。
これではドラフティングの恩恵を充分に受けられないですよね。
それなのにこの高速巡航に千切れること無くついて来るんです。
時には先頭を引いたりして・・・
これは天から与えられた能力
最大心拍は198だそうで・・・
羨ましいです。
これできちんとしたフォームで乗れるようになったら速いだろうなぁ・・・
ONIさんの強力な引きのお陰もあって
私達は11時には道の駅湖北みずどりステーションに到着。
ここまでのアヴェレージは28.1km
私のレベルでは相当なハイペースです。
午後3時までに走り切るために早めの昼食を摂る事にしました。
年配のローディーが話しかけてきました。
右側の素晴らしい足の持ち主です。
脚だけ見てると年配には見えませんが見た感じ60代かなぁ・・・
「どちらから来られました?」
「兵庫県からと三重県からです。
琵琶湖大橋の道の駅で合流して琵琶湖一周してます。
やっぱり琵琶湖はいいコースですねぇ~」
「琵琶湖一周ですか・・・
そりゃあいい・・・これから湖西は気をつけなさいよ。
道幅が狭くなって危ないから・・・
私はね、今から福井まで行って来ます。
今日は、天気、大丈夫でしょう」
「福井?日本海側に出るんですか?凄いですねぇ~」
「?そんなこたぁないよ。ちょっと行けば日本海。
ここは原発から30km圏内だよ」
「あっそうかぁ~俺たちは、もうそんなところに来てるんだ・・・」
その頃、体調不良で参加できなかったFK氏のパソコン画面には
湖北に向かって移動する雨雲が映し出されていました。
晴れ男のお陰で雨に濡れずに走り切る事が出来るのか
それとも・・・
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
今日はここまで書いて力尽きました。
続きは後日、必ず書きますね。
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