漫画が日本の自転車界を発展させる! |
今の自転車ブームは第三次自転車ブームというのでしょうか。
この夏は自転車初心者と思しき人によく出会いましたねぇ~
第一次は1960年代後半から、
70年代にかけて。
ランドナーや輪行で旅に出る若者が出現しました。
子供の自転車にも、スーパーカーライトやウィンカーが付いたりと
面白い装備が出てきたのは確か70年代。
そして第二次は80年代後半にMTBブーム。
この頃になるとスポーツとしての自転車と
ファッションとしての自転車の流れがあった様に思います。
時はバブル経済。
街乗りには不向きなMTBをエコとか健康とか関係ないところで乗っていました。
そして第三次自転車ブームは今。
クロスバイクやロードバイク等のオンロード車が主流。
燃料価格の高騰やメタボ対策といった社会情勢も手伝って
今までで最大規模の自転車ブームです。
もうそろそろ自転車がブームではなくて定着して着ているようにも思えます。
今回の自転車ブームの規模を大きくしている要因のひとつは
過去二回の自転車ブームを経験した人が再び自転車の世界に戻って来ていること。
まず、第一次自転車ブームを経験した世代が定年を迎え再び自転車に乗り始めています。
時間が多くある彼らにとって長時間楽しめる自転車は打って付けなのかもしれません。
そして第二次自転車ブームを経験している
40代前後の層が経済的な面でジテツウを始めて自転車にはまったり
健康診断でメタボを指摘され健康増進の道具として自転車の世界に戻って来ています。
この二つの大きな流れが
今の自転車ブームの規模を大きくしているのは確かなように思います。
しかし、今回の自転車ブームで特筆すべきは
自転車を題材にした漫画が人気を集めている事でしょう。
過去二回の自転車ブームの時はそういう事は無かったように記憶しています。
漫画の題材に多く用いられるスポーツほど人気が出る。
もしくは漫画の題材に用いられるほど人気のあるスポーツと言える。
これは漫画文化が高度に発達した日本だからこそ言えるのかもしれません。
例えば野球漫画。
「巨人の星」「侍ジャイアンツ」「ドカベン」「野球狂の詩」「がんばれタブチくん」
「キャプテン」「タッチ」「ROOIES」等、例を上げればキリがありません。
これらの漫画に影響されてプロの選手になった人もいるでしょうし
漫画を通じて野球の事を学んだ人も多いのではないでしょうか。
そして漫画があったからこそ身近なスポーツとして定着したのではないかと思います。
自転車漫画に話を移すと
「弱虫ペダル」「シャカリキ」「「並木橋通りアオバ自転車店」
元は小説ですが漫画化された「サクリファイス」何て言うのもあります。
こういう自転車漫画を通じて
レースや自転車の基本を覚えたという人も少なくないのではないでしょうか。
特に、第二次自転車ブーム世代以下の年齢の人は
子供の頃から「少年マガジン」「少年チャンピン」等を読んで育ち
漫画が生活の中に溶け込んでいます。
大人になっても「週刊モーニング」等、いわゆる大人向け漫画を読みふけった世代です。
この世代は今もなお漫画を通じて知識を得る事に対して抵抗がありません。
余談ですが外国人から見ると、
いい大人が漫画を夢中になって読んでいる姿は少し異常に見えると聞いた事があります。
この間、会社の若手社員と一緒に仕事をする機会がありました。
24歳男性。
ひょんな事から自転車の話題になったのですが
実に自転車のレースの事をよく知っているんですよね。
ゴール前のスプリントだとかドラフティングのこと。
アシストとエースの話。
かなり乗ってるのかと思ったら、全然そんな事はなくて
みんな漫画から得た知識だったみたいです。
彼は最近クロスバイクを買ったそうですが、
彼曰く
「自転車漫画に影響されて買っちゃいました」
実際に、そのクロスバイクに乗ってガンガン走っているのかというとそうでも無いみたいです。
漫画に描かれているレースの事は詳しくても
フロアポンプも買わずにインフレーターだけでタイヤの空気管理やってたり
車輪を未だに脱着出来なかったり
それはそれは立派な初心者でした。
でも、彼は漫画を通じて自転車に興味を持って
実際に自転車を買うという所までたどり着いたのです。
日本だけに言える事かもしれませんが
漫画はスポーツの振興に大きな影響を持っていると言っていいでしょう。
まだまだマイナーなイメージのある自転車ですが
メガヒットとなる様な漫画作品が生まれたら
きっとメジャーなスポーツになると思うのです。
ツール・ド・フランスが終わり
ブエルタ・ア・エスパーニャも、もうすぐ終わります。
日本のアニメで架空のブエルタ・ア・エスパーニャを楽しむのもいいかもしれません。
茄子アンダルシアの夏より
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
日本のアニメーションはクオリティーが高いとつくづく思いました。
これを見ると自転車へあこがれが一層強くなる気がします。
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ところで、「サクリファイス」(近藤史恵著)持ってます。
でも、続編「エデン」の方が好きかな。
あのころはカウンタック、フェラーリ512BBなんて最高出力やら排気量なんて記憶して、話のタネによく使っていた事を思い出します。
今のブームがそんな流れから来ているなら将来の自転車人口は確保されたのも同じかな?
でもスーパーカーと違って夢中になる年齢が高い事が気になります。
年齢が高いということは寿命が短いということですから・・・。
小僧が中学3年のとき、新入生の仮入部で入ってきた人数が100人ほど
いましたからね~。
1年生の廊下を歩くと、サッカー部員に当たると言われていました。
自転車、ブームから社会の一部に定着し自転車にとって中途半端な
道路状況とかが改善されてくるとうれしいのですが・・・・・。
ブームに乗ってはじめた感のある小僧の意見です。
時代はいい方に進みました。
自転車を題材にした文芸作品が多く発表されるようになると
もっと自転車はメジャーになると思うんですけどねぇ~
あの頃子供だった人が大人の若者になった時
スポーツカーを好んで買った様な気がします。
彼女を助手席に乗せるために車に金掛けて・・・
今の若い人は車に対してそんなに執着は持っていないようですが・・・
確かに夢中になる年代の年齢層が高い気がしますが
自転車文化に触れる機会は昔に比べたら格段に多くなっています。
例えば中学生のMT君は自転車に興味を持ってくれましたし・・・
将来の自転車人口は確保されたんだと思います。
自転車漫画にも「キャプテン翼」の様な役割があるんじゃないかと思っています。
この先自転車人口が増えていけば
徐々に道路状況も改善されていくのではないかと期待しています。
ただ、そのためには今、自転車に乗っている私達が
ちゃんとマナーを守って自転車に乗る事
そしてこれから自転車に乗る人たちに
ちゃんとした乗り方を伝えていかなければなりませんね。