あなたも時速50km巡航を体験できる!ペーサー練 |
プロのレースは平均時速でざっと時速40kmくらい。
アタックをかけたり逃げている選手は時速50kmで巡航したりします。
時速50km巡航の世界ってどんな感じなんでしょう。
実は私のようなアマチュアでも時速50km世界が体験できる方法があるのです。
ペーサー練といって車の後ろに付いて走行し
空気抵抗の少ない中で走行速度を上げる練習です。
私は大学時代にペーサー練のドライバー役を務めた事があります。
自転車競技部でもなんでもなかったんですけど
たまたま、親しくなった後輩のT君が
ロードバイクの学生チャンピョンクラスの選手だったので
ペーサー練のドライバー役を務める事になったのです。
その時のリクエストは比較的まっすぐな道を
時速80kmで走って欲しいというものでした。
時速80km!
トップクラスの人は違いますね。
80kmで走ると、ちゃんと時速80kmで付いてきました。
私はT君がターミネーターに見えましたよ。
練習の目的を聞くと回転力を付けるといっていました。
当時の私はMTBにしか乗った事がなく
自転車の知識も乏しかったので何のことやら解りませんでしたが
今なら、大体の推測は出来ます。
時速80kmで巡航しようと思えばケイデンスを高くしないといけない事は解りますよね。
ただ、下りを走っているのではないですから
軽いギヤをくるくる回したって80kmにはなりません。
重いギヤを高回転で回して80km巡航が出来るのです。
パワーをかけて高回転をすると
ペダリングがしっかりしていないとギクシャクしてしまいます。
ペダリングに必要な筋肉が、まるでリレーをするように
次々に連携してパワーを出して行かなくてはいけません。
パワーをかけながらもスムーズに高回転させるのです。
パワー×ケイデンス=速度
つまり、重いギヤを高回転させる事が出来れば速くなれるのです。
たまたま姉家族が遊びに来ていたのでペーサー練に協力してもらいました。
私はTくんみたいにトップレベルの選手ではありませんから
時速50kmをリクエストしました。
プロの選手なら普通に出せる速度です。
頼りないですが姉がドライバー、甥が私の動画を撮る担当。
姪が私の写真を撮る担当です。
どの区間でペーサー練するか、どこで落ち合うか、
道路に落下物などがあった場合どうするか等、
念入りに打ち合わせしておきます。
出発して最初のペーサー練区間。
車にゆっくり追い越してもらう時に
私がダンシングで加速して車の後方に入ります。
「よし!スリップに入った!」
と思った瞬間、なんでなんだ?
車が加速して、仕方なく千切れます。
また車に追い付いてスリップに入ると離される。
「なんで後ろに付いたら加速するんだよ!」
後で聞いたんですが、姉は風除けになるという事がいまいち解っていなかったらしく
私が後ろに付くと、あおられているような気がして加速したそうです。
お陰で心拍は170拍以上。
まるでインターバルトレーニング。
乳酸溜まりまくりです。
嫌がらせのようなペーサー練!
それでも、何回かやってるうちに時速50km巡航を体験出来ました。
めっちゃ速いのに、めっちゃ楽~
自分が凄くなったと錯覚してしまいますよぉ~
か・い・か・ん!
プロのレースでの平均時速はざっと40kmくらい。
逃げたりアタックしたりで時速50kmというのは普通なんでしょうが
わたしら素人じゃ下りでなければ出ません。
平地を時速50kmは凄いです。
空気抵抗は速度の二乗に比例します。
時速30kmは30×30=900
時速50kmは50×50=2500
2500÷900=約2.8
時速50kmの世界は我々素人が体験する時速30kmの空気抵抗の
約2.8倍もあることになります。
(この計算あってるんかいな・・・)
車の影から少しでも外れると空気が、かたまりで押し戻してきます。
空気抵抗恐るべし。
この練習は協力者がいないと実現できません。
コーチなんていませんから今回限りの練習です。
この一回で実力が向上する訳ないですね。
しかし!
気持ち良かったぁ~
走行距離…28.39km
時間…1:04:33
平均速度…26.4km
最高速度…51.8km
積算距離…12490.8km
消費㌍…943kcal
補給食…0kcal
心拍…Avg.79%(140)Max.##%(###)
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
ペーサー練の区間以外は、最初に溜まった乳酸のお陰でグダグダでした。
でも、時速50km走った快感は体に余韻として残っています。
あ~良かったなぁ~
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