オヤジ引っ張れ自転車ブーム |
今までも何度か自転車ブームがあった。
古くは1960年代後半から、70年代にかけて。
ランドナーや輪行で旅に出る若者が出現した。
子供の自転車にも、スーパーカーライトやウィンカーが付いたりと
面白い装備が出てきたのは確か70年代だ。
そして80年代後半にMTBブーム。
この頃になるとスポーツとしての自転車と
ファッションとしての自転車の流れがあった様に思う。
そして今。
ロードバイク等、オンロード系の自転車が注目を浴び、自転車雑誌も多種多様。
これまでで、最大の自転車ブームと言えるのではないだろうか。
日頃、走っていて感じるのだが、今の自転車ブームの中心に、
オヤジ達が頑張っている様に思うのは私だけだろうか?
すれ違うロードマンの年齢層が高いのである。
「後ろ付かせてもらいまぁ~す」と声をかけて、
結構な速さで引いてもらった人が振り向くと、その人は白いヒゲのオヤジだったとか。
この峠、「ヤバイんじゃないの」とヒィーヒィー言いながら登っていると、
頂上から「ご苦労さぁ~ん」と涼しげな顔で下ってくるロードマンも白髪だったりする。
あんな歳で登ったのかよと関心、いや感嘆したこともあった。
これがバレーボールやバスケの試合会場だったら、こうはいかない。
今の自転車ブームの中心にオヤジ達が頑張っているのはなぜなのか?
私なりに考察してみた。
まず、ランドナー世代のオヤジ達が定年退職を迎えている事がある。
若い頃にランドナーや輪行で日本中を旅したオヤジ達。
日本の高度経済成長を支えていただいた。
そのオヤジ達が定年を迎え、毎日が日曜日の有り余る時間を利用して
自転車の世界に戻って来たのである。
彼等にはある程度、財力があるので、
いきなりフルカーボンの高級バイクだったりするのだ。
ずーっと家にいて奥さんに煙たがられるよりは
自転車に乗って何時間か外で遊んでいる方がよっぽど仲の良い夫婦でいられる。
次に、MTB世代のオヤジ達である。
彼等の年代からすると、職場の健康診断で、そろそろ、ひっかかり始める年代だ。
医者に運動不足を指摘され、メタボリック対策に何かをしなくてはと思っている。
この年代は、まだまだ色気があるので、心の奥底では女性にモテたいと思っている。
いやいや奥底で無くても思っているのだ。
メタボリックな腹を引っ込めれば、まだまだ捨てたもんじゃないと思っている。
MTB世代はオシャレから自転車に乗った世代だ。
どうせ運動するならオシャレな自転車がいいと思っているのだ。
このMTB世代が自転車の世界に戻ってきている。
私が思うに、
このランドナー世代とMTB世代の二大オヤジ勢力が
今の自転車ブームを引っ張っている。
そして今は、時代が彼等を後押しする。
それはエコブームだ。
ガソリンを使わない自転車はエコなのだ。
自転車に乗っている人はエコしている立派な人に見えちゃうのである。
本人が、ただ楽しいから自転車通勤していても、
世間からは地球の為に頑張っている人、になって
「偉いなぁ~」なんて言ってもらえるのだ。
自転車を買うにあたっても、奥さんをを説得しやすくないだろうか。
「自転車はエコなんだよ」と言えば妙な説得力。
更に「健康のためなんだ」と言って、いかにパチンコ屋で入り浸っているよりかは
経済的で健康的かを説明すればよい。
そして、オヤジ達が一旦、自転車の世界に戻って来たなら、
自転車の世界から抜けられなくなる仕掛けがある。
それは優越感だ。
ランドナーやMTBに比べロードバイクは圧倒的に速い。
それだけで若返ったようだ。
ママチャリを圧倒的速さで抜く(当たり前だが)。
これが案外、優越感に浸れるのだ。
下校途中の小学生に「速い自転車やぁ」と言ってもらえる。
これも優越感。
塾へ行く自転車に乗った中学生に挑まれて
本気で登り坂で引き離してやって「すげぇだろ」って心でつぶやくのも
優越感だ。
職場で「いやぁ、昨日は自転車で50km走ったよ~」なんて言おうものなら、
もれなく「え~っ!凄いですねぇ」と言ってもらえるのだ。
これも、かなり優越感。
50kmっていうのがホントは全然、大したことなくっても、
驚いてもらえれば優越感である。
気分はアスリートなのだ。
自転車は一人で乗る事が多いので、誰かと比べられる機会も少ない。
優越感に長い間、浸れちゃうのである。
戻って来たオヤジたちは、優越感に浸りながら自転車ブームを引っ張っているのである。
このオヤジたちが、更にオヤジを引き込んで
自転車におけるオヤジ比率がアップしているのだ。
逆に若い世代に自転車が厳しいのは
自転車がある程度高価なものだからだろう。
高校生が自転車を買うのは厳しい。
やっぱりオヤジの出番だ。
オヤジがオヤジを呼んで、政治家のオヤジや官僚のオヤジも
自転車の世界に引き込んでやればいいのだ。
きっと自転車が走りやすい道路をつくるはずである。
そうすれば、移動手段としてみんな自転車に乗り始めるだろう。
そうすれば、CO2削減にもなって国民も健康になって
医療費も浮くってもんである。
そうすれば、国の借金も減ってみんな幸せになれるのである。
やっぱり、オヤジたちには自転車ブームを
もっともっと引っ張ってもらわなきゃ~ならない。
ここまで読んでしまったあなた。
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ただ本能的に気持ちいいから乗ってるだけですわ。
しみっちゃん、こうなったら政党を立ち上げるか!
「自転車平和党」 党首しみっちゃん
”比例代表には「自転車平和党」に皆様の熱き一票を!!”
何でもいいけど、国もほんとにCO2削減をする気があるなら、
自転車施策の充実を考えようよ。
・自転車マナー(左側通行、夜間灯火、学校での自転車教育)
・自転車損害保険
・自転車レーンの整備
やらないかんことたくさんあるで。
ゴルフくらいの地位になったらブームの域を超越するんだろうけどね
今年、別府選手のレディオジャック(ランス アームストロングが興したチーム)に加入が決まりました
石川僚くんほど若くないですが、今年も新城選手と共に旋風を巻き起こしてほしいもんです
まだそんな発想が無い感じですよね。
それまでは日本の自転車選手がもっと世界で活躍して
日本の自転車文化を成熟させていく下地をつくっていかないと
難しい気がします。