U子さんの自転車レッスン!レッスン!前篇 |
U子さんに自転車のレッスンをする日だ。
ブリヂストンアンカーRFX8の納車までに、
見た目にすぐ初心者だと分かるライディングは、
なんとしても、修正しておかなければならない。
なぜなら、かくいう私もRFX8乗りだからである。
RFX8に乗る人にはカッコよく乗って欲しいのだ。
ただ、その思いだけである。
当初はHN氏と二人でみっちりU子さんにレッスンして差し上げる予定だったが、
事もあろうにHN氏が腸炎でダウン。
私はHN氏の分も、みっちりU子さんにレッスンして差し上げなければならなくなった。
責任は重大である。
集合は朝9時にジョイフル。だが、U子さんより、ちょっと遅れますのメール。
遅れた理由はU子さんが到着してすぐに分かった。
今日のU子さんのイデタチは、バールイズミの冬用ジャケットに黒の長タイツ。
イヤーウォーマーにウィンターグローブ。
さらにサイクリングスカートときている。
冬用ウェア、フル装備。
見た目は充分、RFX8乗りに仕上がっている。
「イヤーウォーマーとかも、どお着けていいのか分かんなかったし、
着慣れないものを着るのに苦労して、時間かかっちゃったんですぅ。
申し訳ありませんでした。」
なるほど。
「飲み物とかも、まだ用意出来てないんで買いに行ってもいいですかぁ?」
「じゃあ、コンビニ行く?」
「コンビニはちょっと…このカッコじゃ恥ずかしくって…出来れば自販機のほうが…」
なるほど。
今日はU子さんにとって、自転車ウェアデビューの日なのだ。
私らのように長いこと自転車やってると、
ウェアデビューの時はどうだったかなんて記憶は、脳みそのスミにもありゃしませんが、
初めて着るのは勇気がいるかもなぁ…なんて思うのである。
ピッチピッチのタイツがまず第一の高いハードルだろう。
こんなピチピチタイツはモジモジ君か自転車乗りだけである。
それに見ようによってはウルトラ警備隊のようなジャケット。
初心者なら、ウェアと実力の落差に恥ずかしさが加わるのかもしれない。
まぁ、こんな気持はちょっと乗ればどこかへ行ってしまうだろうが。
自販機でドリンクを補給して
いざ出発!
「今日はみっちりやりますからね!」
私はU子さんのペダリングの問題点を観察するべく、U子さんの後方を走る。
修正点は最初に一緒に走った時に既に目星はつけておいた。
が、もう一度確認をする。
やはり、初心者にありがちなペダリングになっている。
U子さんの症状はペダリングの度にバイクが小刻に左右に揺れ、小刻に蛇行している。
加速やちょっとした登りで余計に症状が出ている。
一生懸命漕げば漕ぐほど症状が出るようである。
原因は漕ぐ時に上半身が左右に揺れるので重心がぶれ、
それにつられてバイクが蛇行するのだ。
ペダリングが縦踏みになっているのも少なからず影響しているようである。
私がU子さんに命じたのは白線トレース。
真っ直ぐに走る練習だ。
もちろん、骨盤を立てること。
そしてフラットペダルであってもペダリングは12時から3時へ前に出す事は説明しておいた。
「難しいですねぇ」
そう、基本中の基本。真っ直ぐ走ることは意外と難しいのだ。
見通しの良い所で私は両手離しをやってみる。
「正しくペダリング出来ると両手離しでが出来るんよ。更に上達すればこんな事もね。」
私は両手離しをしたままライディングポジションの形になるまで前掲姿勢をとった。
「え〜っ!」
バイクが揺れずに安定すれば、両手離しはいとも簡単だが、
今のU子さんには曲芸であるかもしれない。
私はその他にも、下りのライディングフォームやフルブレーキングのポジション等を
それこそみっちり伝授した。
てんこ盛りのレッスンを長時間続けるわけにはいかない。
トイレにも行かなければならないし、休憩も必要だろう。
私はいつものコンビニで休憩することした。
私はU子さんがコンビニに入るのを恥ずかしがっている事は
すっかり忘れてしまっていたのだ。
さっさと、コンビニに入ってしまう。
U子さんも、入らないわけにはいかない。
暖かい飲み物を買って、二人してコンビニから出たあと、U子さん曰く
「このウェアなんですけどぉ、今日、パンツ履いて来ちゃってるんです…」
「えっ、マジ?」
U子さんにとって、レーパンの下に
パンツを履くことは、ゆずれない一線だったのだ。
今日はここまで。
続きはまた書きます。
ここまで読んで下さって本当にありがとうございます。
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だいぶんよくなったけど、完全回復にはもう少しかかりそうです
レッスンは、まだまだ続きそうですから。
ウルトラ警備隊…まさに自分もその様な出で立ちで走っています。
特にビンディングシューズなんかはモロにウルトラマンです
先日、走っていたらその辺の子供に「あ!!!ウルトラマンだ!!」と言われたのは内緒です。。。